「衛星要因」とは、アメリカの臨床心理学者フレディック・ハーズバーグが提唱した二要因理論の一つです。
衛星要因は本質的に人を満たせない要因のことを言い、会社の方針、作業条件、人間関係、給与、雇用の安定などが当てはまります。
衛星要因と動機付け要因の違いは不満足か満足か
衛星要因と動機付け要因の違いは、不満足に関する要因か満足に関する要因かです。
衛生的な要因に起因する社員の不満を解決しても、真の動機づけにはならないとハーズバーグは言っています。例えば、給与が低いから仕事のモチベーションが上がらないという社員に対して、給与を上げたとします。実際に給与が上がった後、数か月はモチベーションは続きますが、また更に給与の昇給を求めて、モチベーションが下がってしまうという状態になり、不満が始まります。
一方で、動機付け要因は、仕事の達成感や責任の増大、やりがいなどに起因しており、満足度ややる気を増幅する要因となります。