面接の評価基準の重要性とは?作成方法や具体例とともにご紹介します

面接の評価基準の重要性とは?作成方法や具体例とともにご紹介します

こんにちは。digireka!HR編集部です!面接を実施するにあたり、社内で面接の評価基準がズレていると感じている採用担当者様もいらっしゃるでしょう。この不安を社内で取り除くためには、評価基準・項目の設定が大切な要因の1つです。

こで今回は
・「評価基準」「評価項目」の重要性と具体例
・面接評価シートの活用方法
・面接評価基準を活用するために重要である面接スキル
について解説しています。

面接評価基準・項目とは?

採用活動で、求める人物像を明確にした上で、その人物像に当てはまる候補者を選定するために用いる基準「評価基準」となります。そして、その評価基準に沿ってどのように評価するかを具体的に言語化して定めている基準「面接評価項目」です。

面接評価基準を設ける重要性とは?

面接官が複数いる場合には、面接における評価項目や評価基準を一致させる必要があります。

例えば、面接項目を定めたとしても、二人の面接官の意見が食い違い、評価基準がズレた際には、どちらの意見を通すべきか都度議論をする必要が生まれてしまいます。それにより妥協して誤った選択をしてしまうと、ミスマッチが起こり、応募者がキャリアを築くにあたって良くない結果となります。

企業目線に立つと、面接者ごとに評価のズレが生じると、企業の事業継続における最重要項目である採用活動が崩壊している状況となるため、通年かけて行ってきた母集団形成の段階からの労力が全て水の泡です。甚大な影響が出る前に、適切な評価基準を設ける必要があります。

そして、あくまでも評価基準の設定でなく、評価基準を基に、複数の面接官が同様の目線で評価をできる状態を構築することをゴールとする必要があります。

企業ごとに求める人物像は違いますので、人事担当者の中でよく話し合いながら評価基準を定めていくことが重要です。

評価の評価基準作成の3ステップ

1重要な評価基準を定める

多くの企業で用いられているポピュラーな評価項目は下記のものが挙げられます。

・知識

・理解力

・判断力

・分析的思考力

・表現力

・リーダーシップ

・協調性

・クリエイティビティ

また、経済産業省が提唱する「社会人基礎力」も参考になるので紹介します。

「社会人基礎力」

経済産業省が平成18年に定めたもので、「職場や社会地域で多様な人々と仕事していくために必要な力」として提唱しており、3つの能力とさらに12の能力要素から成り立っています。

・前に踏み出す力(アクション)

1,主体性:物事に進んで取り組む力

2,働きかけ力:他人に働きかけ巻き込む力

3,実行力:目的を設定し確実に行動する力

・考え抜く力(シンキング)

1,課題発見力:現状を分析し目的や課題を明らかにする力

2,計画力:課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力

3,創造力:新しい価値を生み出す力

・チームで働く力(チームワーク)

1,発信力:自分の意見をわかりやすく伝える力

2,傾聴力:相手の意見を丁寧に聴く力

3,柔軟力:意見の違いや立場の違いを理解する力

4,状況把握力:自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力

5,規律力:社会のルールや人との約束を守る力

6,ストレスコントロール力:ストレスの発生源に対応する力

これらを参考に、面接評価項目を定めてみると良いでしょう。既に決まっている場合でも、ダイバーシティ経営を目指して、面接評価項目を再度見直してみるのも良いかもしれません。

2各項目における評価基準を定める

重視する評価項目を定めたら、もしくは選定と並行して一つ一つの項目において、どのような状態であったら能力が高いと評価できるかを具体的に定めます。

リーダーシップを例にとってみても、どんな人をリーダーシップ力が高いと判定するのかは、人ぞれぞれです。

上記でも述べましたが、客観的な尺度を定めることで、面接官による主観で評価をすることがなくなり、面接における客観性が保たれるようになります。これにより、複数の面接官で意見が食い違った際に現場の声が優遇されるなどの問題が緩和されます。

3客観的な評価が可能か社内で検討する

評価項目・基準を定めた後、それらが適切であるかを社内ですり合わせする必要があります

特に、面接直後の面接官にフィードバックをもらうと効果的です。なぜなら、面接直後のフィードバックは率直に本音を含むからです。また、違和感を感じていれば、よりその部分に関して伝えてくれる可能性が高まります。もちろん、面接後時間が経ち、思考を整理した上でのフィードバックも重要になります。すり合わせを幾度も行い、採用の精度を高めましょう。

面接評価(面接チェック項目)シートとは?

面接評価シートとは、評価項目と評価基準を記したシートのことで、面接の際に面接官が面接評価シートに沿って質問を行う形がベターです。

※「面接ヒアリングシート」または「採用面接評価表」などとも呼ばれます。

面接評価シート導入のメリット・デメリット

自社でオリジナルの面接評価シートを導入する場合には、メリット・デメリットを確認しておきましょう。

メリット

・面接時の聞き漏れを防止することで精度を向上できる

・人柄などに関する情報の可視化

・社内共有がし易い

・情報が可視化されているので振り返りがし易い

デメリット

・評価項目・基準が明確化されていないと、評価シートの項目がブレる

・評価シートに頼り切ると表面的な面接になってしまう

面接評価シートに含めるべき項目

評価項目・基準の明記の他に、フリー欄を作成することをお勧めします。フリー欄を作成することで、「笑顔が印象的」など、応募者に関する情報の共有又は振り返りが可能となります。

また、面接官にとっても、気軽に記入することができ、感じたことを即座に書き込むことができるため、情報を多く残せるという観点から、面接の精度を向上させることができます。

面接の評価基準が揃わない原因は他にも!

「本記事に記載してある通り、一通り設定・改善してみたけれど、面接官の評価基準がなかなか揃わない…」という可能性もあります。

実は、評価基準が揃わない原因が他にもあります。

一般的に見られる原因

・面接官の質問スキルが乏しい

・面接官の評価スキルが乏しい

上記が原因と考えられる場合、最も効果的な対処法は面接官のトレーニングを実施することです。社内でトレーニングを実施する場合には、面接官同士でのロールプレイングなどが挙げられます。それでも改善されない場合には、面接官トレーニングの外注も視野に入れてみると良いかもしれません。

最後に、面接において重要となるアイスブレイクについてご紹介します。

「面接官の質問スキルが乏しい」の中でも、特に面接におけるアイスブレイクのスキルがない面接官が多いと思うので、最後に確認しておきましょう。

面接でのアイスブレイクはとても重要

面接においてアイスブレイクは重要です。一概には言えませんが、適切に候補者を評価できる面接官は、アイスブレイクが上手く、応募者が自身をアピールしやすい状況を作り出すことが上手である傾向があります。

面接の場で、圧迫する場面も見られますが、面接官の役割は、応募者を限られた時間内で適切に人物像を見抜くことです。そして、忘れてはならない点があります。応募者も面接官を基に企業について評価するタイミングとなっていることです。

あくまでフラットな姿勢で、お互いのマッチング度合いを見極めるようにしましょう。面接官の雰囲気が威圧的であれば、応募者の入社したいという気持ちが薄れてしまう可能性があります。

アイスブレイクの質問例

アイスブレイクとは、緊張をほぐして場を和ませる会話のことです。アイスブレイクでは、「会話しやすい話題」を選ぶことが大切です。応募者が詰まって詰まってしまうような質問はしないことです。ぜひ、下記を参考にしてみてください。

質問例

・「足元の悪い中ご足労いただきありがとうございます(天気に応じて「)」

・「○○ご出身なのですか?」

・「(履歴書を基に)私も○○が趣味なんです」

質問例にピッタリな【きどにたてかけし衣食住】

【きどにたてかけし衣食住】:初対面の場合でも、双方が不快な思いをせず、会話を弾ますことができると考えられている話題の頭文字を並べたものです。

「き」:季節、気候
「ど」:道楽(趣味)
「に」:ニュース
「た」:旅
「て」:テレビ
「か」:家庭
「け」:健康
「し」:仕事
「衣」:衣服
「食」:食べ物
「住」:住居

※ただし、上記の話題に含まれる「宗教」「政治」「スポーツチーム」の話題は避ける方が無難です。これらの話題は個人により様々ですので、トラブルの原因になりかねません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。評価基準・項目を設定することで、採用面接の振り返りから採用課題が見えるなどの多くのメリットが生まれます。ぜひ、本記事を参考に評価制度の見直しを行ってみてください。

この記事を書いた人

関川 懸介

株式会社uloqo代表取締役

1990年6月29日生まれ。京都府出身。
新卒でアドテクノロジーベンダーに就職。
その後、リクルートグループの人材斡旋部門において、キャリアアドバイザーとして従事。全社MVP計6回受賞、準MVP計2回受賞。2016年4月に、創業者の当時代表取締役と共に株式会社uloqoを設立。
人材紹介事業、メディア運営、HRsolution事業、uloqoに関わる全事業において、1人で立ち上げから収益化まで担う。

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