Last Updated on 2020年12月24日 by uloqo
こんにちは。digireka!HR編集部です。採用方法の多様化の一例として、企業側が積極的にアクションを起こす「ダイレクトリクルーティング」を導入する企業が増えています。とくに、経団連による就活ルールが廃止された新卒採用の市場では、採用活動を成功させるうえで、ダイレクトリクルーティングは大きな役割を担っているといえるでしょう。そこで今回は、新卒採用でおすすめのダイレクトリクルーティングツールをご紹介します!
新卒採用におけるダイレクトリクルーティングとは?
ダイレクトリクルーティングとは、企業側がターゲットとなり得る学生を積極的に探し出し、彼らに対して直接アプローチをかける採用手段です。新卒採用におけるダイレクトリクルーティングは以下の2つの手段があげられるでしょう。
(1)ダイレクトリクルーティングツール
最も一般的な手法で、ダイレクトリクルーティングツールを用い、気になる学生に対して直接オファーをかけます。導入するサービスにもよりますが、学生のスキルや志向を可視化することができ、自社の求める人物を容易に、且つ自由に探すことができます。
(2)大学のOB/OG制度
社員がOB/OG制度を利用し、比較的身近な範囲で、気になる学生に対してアプローチをかけます。
学生からの応募を受ける、従来の採用方法とは異なり、企業が学生に対してアプローチをかけ、選考を進めていく必要があるため、オファーの送信後も、いかに自社の魅力を伝えられるかが重要になっています。
新卒採用にてダイレクトリクルーティングを行う4つのメリット
コスト削減
企業の採用担当者が学生に対して、自らスカウトをするため、人材紹介会社への仲介料金を支払う必要がなくなり、採用にかかるコストの削減につながります。
的確なアプローチが可能
企業側がアクションを起こすことで、ピンポイントで「採用したい」学生のみに絞り込むことができます。さらに、求める人材と直接コンタクトを取ることで、選考のステップを減らすことも可能になり、よりスムーズに面接などの選考へ進めることが可能になります。
優秀層へのアプローチが可能
ダイレクトリクルーティングサービスに登録している学生には、情報感度が高かったり、より主体的に行動できたりするような、優秀層が多くを占めます。そのため、新卒採用に特化したダイレクトリクルーティングサービスを用いることで、優秀な学生に出会える機会を増やすことができます。
採用後のミスマッチ防止
企業からスカウトを直接行うことで、学生1人に対してかける時間が増えたり、より密接なコミュニケーションをとったりすることが可能になります。さらに、企業側は、アピールしたい自社のポイントを直接提示することができるため、入社後の学生とのミスマッチを減らすことができます。
新卒採用にてダイレクトリクルーティング導入に伴うデメリット
大量採用が難しい
企業側が直接スカウトをするため、学生1人に対して、より多くの時間と労力がかかります。そのため、一度の大量採用が困難になると考えられます。
採用担当者への負担が増える
従来の採用方法と比較して、ターゲット層となる学生の調査やオファー送信など、自社で行わなければならない業務が増えるため、採用担当者にかかる負担が大きくなってしまいます。
ノウハウ構築に時間がかかる
数多くの登録者の中から、ターゲットを絞り込む作業は容易ではありません。そのため、自社の求める人材の言語化から、アプローチ方法まで、より的確な人材を獲得するための戦略が必要になります。また、こういったノウハウを蓄積するには、長いスパンがかかります。
新卒採用におけるダイレクトリクルーティングの市場規模
2019年卒マイナビ企業新卒採用予定調査によれば、新卒採用でダイレクトリクルーティングを取り入れている企業は全体の3%で、まだまだ浸透していないことがわかります。
しかし、これまでの新卒採用活動と比べて、近年はとくに「就活早期化」が進み、優秀な人材をいち早く確保するために、企業側の採用方法が多様になってきていることも事実です。上場企業では、5.4%がダイレクトリクルーティングを行っていて、これからますます目が離せなくなる選考方法であるといえるでしょう。

新卒採用にてダイレクトリクルーティングを行う際のコツ
ダイレクトリクルーティングを用いた新卒採用を実現するためには以下の3つのコツが必要となります。
(1)社員の協力を仰ぐ
大学のOB/OGとしてのつながりを利用して、学生との関係を構築する場合、社員の協力は欠かせません。さらに、ダイレクトリクルーティングツールを用いた場合でも、オファーの承諾率をあげるためには、企業側がより多くの求職者に対して、自社の名前や魅力を知ってもらう必要があります。社員が個人のSNSアカウント等を用い、自社について発信したり、関連記事などをシェアしたりすることは、自社の知名度をあげるうえで、効果的な手段の1つになります。社員のSNSに対する意識改革をはじめとし、協力を仰ぎ、会社全体で取り組む必要があります。
(2)一貫した情報管理を行う
ダイレクトリクルーティングでは、オファーを送る学生の選定やアプローチの状況、応募者管理、日程調整など、様々な情報を管理しなければなりません。その際に、情報を一元化することで、スムーズに業務を進めることができます。
(3)明確なペルソナを設計する
自社が求める学生に対して、ピンポイントでアプローチすることが可能なダイレクトリクルーティングでは、ペルソナ設計を入念にする必要があります。望ましいスキルや人となりについて、採用活動を始める前に整理することで、的確なアプローチが可能になるでしょう。とりわけ、就活ルールが廃止されたいま、ペルソナが明確になっていることで、学生に対して早い段階からのアプローチが可能になり、有利に採用活動を進めることができるでしょう。
新卒向けダイレクトリクルーティングツール10選
OfferBox

特徴新卒採用専用のダイレクトリクルーティングサービスの先駆者であるOfferBoxは、登録学生数は10万名を越え、ベンチャー企業から大手企業まで2000を越える幅広い業界が掲載されています。
企業は学生が登録した情報や、適性検査の結果をもとに、直接学生にオファーを送ることができます。学生の登録内容の充実度によって、オファーが受け取りやすくなることが特徴です。
早期利用料として30万円の支払いが必要になります。2021年卒の採用活動であれば、2019年3月〜2021年3月末までのオファー送信が可能です。
・通常の選考時期(3月以降)から利用する場合早期利用料はかかりません。2021年卒であれば、2020年3月〜2021年3月末までのオファー送信が可能です。
JOBRASS新卒

特徴学生をターゲットとしたサービスですが、就職活動を行なっている学生だけでなく、大学1年時からの登録が可能です。
そのため、企業側は、新卒採用活動だけでなく、インターン採用の際にも利用することができます。企業側が学生にオファーを送り、学生が承認した場合、選考を進めることができます。
学生は、基本情報から自己PR情報まで、細かい項目の登録が必要になるため、企業側は求める人材をよりピンポイントで探すことができます。旧帝大・早慶・上智・GMARCH・関関同立などの上位校生が約40%を占めることも特徴です。
料金<学生・求職者>無料で登録や企業からのオファーの承認、辞退が可能です。
<企業側>・オファープラン 初期導入費用:20万円・運用費月額:5万円 気になる学生へ企業から直接オファーを送ることができます。
・新卒紹介プラン 「完全」成功報酬型のプランで、運用費用はかかりません。企業側は、登録学生の中から、マッチした学生のみの紹介を受け、採用することになった場合、入社後に成功報酬を支払う必要があります。(企業自ら気になる学生に、直接コンタクトを取ることはできません)
iroots

<企業側>1年間の利用料金100万円を支払うことで、スカウト300通、採用2名まで行うことができます。
キミスカ

料金<学生・求職者> 無料で登録、掲載企業の閲覧、オファー承認、辞退などのすべての機能を利用することができます。
<企業側>問い合わせ後に、月額利用料金や成功報酬、年度などを考慮した見積もり作成が可能です。
ニクリーチ

料金<学生> 無料で登録や掲載企業の閲覧、オファー承認、辞退などすべての機能を利用することができます。企業からのスカウトを受け取るために、プロフィールの内容を充実させる必要があります。
<企業側>料金プランは、ニクリーチサイト内で問い合わせをした後、確認することができます。
Wantedly

特徴企業理念や社風とのマッチングを重視した、転職サイトです。そのため、給与・福利厚生に関する記述はできません。企業側は、自社のSNSを用いてアピールすることが可能です。登録者の多数は、ITやメーカー、商社などの大手企業で経験を積んだ、20~30代が多数を占めますが、およそ20%を学生が占めています。カジュアルな面談等を通して、選考を進められることも特徴です。
<企業側>成果報酬はなく、無料のトライアルプランからの利用が可能です。3つの有料プランは、6ヶ月・12ヶ月・24ヶ月の3つの期間から契約することができます。


特徴世界最大のビジネスのためのSNSで、世界中の登録者数は5億人を越え、世界中の人材に直接のアプローチが可能です。日本でのユーザーは200万人を越えます。SNS感覚で、学生はスキルや学歴などを登録することができ、企業側もそれらを閲覧することができます。企業側から求める人材へのスカウト、求職者の企業への応募の両方が可能です。
料金<学生・求職者> 無料で登録や掲載企業の閲覧、応募などの機能を利用することができます。
<企業側>成果報酬はなく、hiring/採用プランに登録すると、月額料金を支払うことで、採用情報の掲載、気になるユーザーへのメッセージ送信が可能になります。
さらに、自社のフォロワー以外で、マッチした候補者のタイムラインに掲載することができます。また、広告でフォロワーやマッチした人材以外にアプローチする場合、予算をあらかじめ設定し、求人広告へのクリック数に応じて課金されます。(料金は国や地域によって異なります)
まとめ
いかがだったでしょうか。自社が求める学生によりピンポイントで、且つダイレクトにアプローチすることができるのは、ダイレクトリクルーティングの最大の特徴です。就活ルールが廃止され、より自由に採用活動を行うことができるようになったからこそ、ダイレクトリクルーティングを導入してみてはいかがでしょうか。最適なダイレクトリクルーティングサイトを見つけるために、ぜひ参考にしてみてください!
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