人事評価・人事考課コメントの書き方や職種別の例文を徹底解説します。

人事評価・人事考課コメントの書き方や職種別の例文を徹底解説します。

こんにちは。digireka!HR編集部です。人事評価において、コメント内容は評価の客観性を裏付けるものとして非常に重要です。評価者のコメントによっては、社員が上司や会社に対する不平不満を募らせ、最悪の場合優秀な人材を失うことにもなりかねないため慎重に記載しなければなりません。

そこで今回は、人事評価におけるコメントの書き方や職種別の例文などについて解説します。

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人事評価におけるフィードバックのコメントの書き方・注意点

人事評価でフィードバックのコメントを書く際、評価者はどのようなポイントに気をつけるべきなのでしょうか。ここでは、人事評価でのコメントの書き方や注意点を紹介します。

コメントに具体性を持たせる

人事評価におけるコメントは、具体性を持たせることが重要です。「全体的に素晴らしかった」「もう少し進歩が欲しい」などといった抽象的な表現は、社員に不満を残します。

「どこが素晴らしかったのか」「どの点が不足なのか」などが曖昧で、今後伸ばしたり改善したりすべき点が分からないためです。

評価コメントを記す際は、「次につながる提案」が含まれているのがベターです。社員から説明を求められたときも、根拠を示して説明できるようにしておきましょう。

プラス評価とマイナス評価をバランスよく

人事考課において、「プラス評価だけ」「マイナス評価だけ」のコメントは適切ではありません。

書き方としては、初めにプラス評価について言及した後、マイナス評価について指摘し、最後に「しかし〇〇は大変よかった」などとプラス評価で締めくくるのがベターです。

この順番を逆にすると、マイナスコメントで終わってしまうため、指摘されたマイナス評価ばかりが強烈に残り、社員のモチベーション低下を招く恐れもあります。

部下の立場に立ってコメントする

たとえ人事評価の結果が芳しくなかったとしても、社員の気持ちを害するような書き方は絶対に避けましょう。「社員のモチベーションを上げる」という目的が損なわれますし、評価された側との信頼関係も崩れます。

コメントを記入するときは、次の点に留意してください。

・社員の人格を否定するような言葉は使わない
・他の社員と比較しない

社員に問題行動が見られるとしても、個人の人格を否定したり傷つけたりする評価は不要です。評価者の質が疑われますし、大きなトラブルにもなりかねません。

また、同じ部署に優秀な社員などいた場合、比較したくなることもあるでしょう。しかし、人事評価はあくまでもパーソナルなもので、他の社員を引き合いにだすのも不適切です。

【職種別】人事評価におけるフィードバックのコメント例

営業職の場合

営業職は、結果や成績を数値化できるため、比較的評価しやすいと言われます。

ただし、数字だけでの評価は公正性に欠けるため、その成績に至った外的要因や状況の変化などを適切に把握した上で評価することが重要になります。

営業職の人事評価でコメントする際着目したいのは、以下のような点です。

・営業成績
・目標達成のために取った具体的な行動内容
・外的要因や状況の変化
・チームへの貢献度
・営業担当としての成長具合

営業職の人事評価コメント例売上目標の達成率が110%であったことは評価に値する。日頃から努力を怠らなかった結果であろうと考えられる。この調子でモチベーションを維持し、より高い目標を目指してほしい。

ただし一方で、個人業務に注力しすぎな印象も見受けられる。チーム内でのコミュニケーションを重視し、チーム全体の士気向上と営業成績達成に貢献してほしい。

持ち前の情熱と能力の高さを生かし、チーム全体によい影響を与えることを期待する。

技術職の場合

技術職やエンジニアは、工数やコストの削減、システムの改善などの達成度を測って数値化できます。

また、企画や開発段階で社員が果たした具体的な成果があれば、そちらにも触れておきましょう。ポイントは以下のとおりです。

・プロジェクトの工程・進捗管理
・目標達成のために行った具体的な取り組みや内容
・チーム内での役割
・技術者としての成長具合

技術職の人事評価コメント例進捗工程の見直しによって20%のコストダウンを実現できたことは、大きな成果といえる。

ただし一方で、工程管理の甘さが納期の遅れを招いたことは否めない。チーム内でよく話し合い、原因の特定と改善に努めてほしい。

等級以上の技術力はあるため、皆を引っ張るリーダーとなることを期待する。

事務職の場合

事務職は、業務がほぼルーティン化しています。成果や進捗など見えやすい評価ポイントがなく、数値での評価は困難です。

人事考課でのコメントは、仕事の精度や問題や課題が起きたときの対処法、解決能力に注目しましょう。

・業務における自主的な取り組み
・作業ペース、正確性
・業務への責任感

事務職の人事評価コメント例問題が生じたときに早急にミーティングを開き改善計画を立てるなど、迅速にに対応できる点は素晴らしい。周囲への情報伝達も早く、マネジメント能力の高さが見てとれる。

ただし一方で、事務作業では入力ミスなどの小さなミスが頻発している。ミスの原因を特定し、改善を図ってもらいたい。

周囲からの信頼が篤いのは、大きな魅力である。周囲を巻き込んでの業務改善や業務効率アップに貢献できると期待している。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、人事評価におけるコメントの書き方や職種別の例文などについて解説しました。

人事考課が適切に行われれば、社員のモチベーション向上や企業全体の生産性の向上が期待できます。是非、本記事を参考にして人事評価のコメント作成に積極的に取り組んでみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

関川 懸介

株式会社uloqo代表取締役

1990年6月29日生まれ。京都府出身。
新卒でアドテクノロジーベンダーに就職。
その後、リクルートグループの人材斡旋部門において、キャリアアドバイザーとして従事。全社MVP計6回受賞、準MVP計2回受賞。2016年4月に、創業者の当時代表取締役と共に株式会社uloqoを設立。
人材紹介事業、メディア運営、HRsolution事業、uloqoに関わる全事業において、1人で立ち上げから収益化まで担う。

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