こんにちは。digireka!HR編集部です。企業における大量のデータを分析して意思決定に役立てる「BIツール」の注目度が高まっています。
今回はBIツールの、意味、機能、Excelとの違い、選び方、おすすめBIツール20選ををご紹介いたします。
BI(ビジネスインテリジェンス)ツールとは
BIツールとは「ビジネスインテリジェンスツール」の略で、企業に蓄積された大量のデータを集めて分析し、迅速な意思決定を助けるためのツールです。
部署ごとに使用しているツールが異なる場合、その分散しているデータを集め、簡単に集計、分析を行うことで、経営判断や目標設定を明確にすることができます。
BIツールの主な機能
BIツールは主に、「レポーティング機能」「多次元分析機能(OLAP)」「データマイニング機能」「ダッシュボード機能」の4つを備えています。では、それぞれ具体的に見ていきましょう。
レポーティング機能
「レポーティング機能」は文字通り、社内の (時に社外も) データを集約、集計し、経営層が必要とするレポートを作成する機能です。
企業が外部に公表する四半期の業績レポートを作成する際などに使用されます。企業内のシステムからデータを取り出し、分析結果を定型レポートとして自動出力できるため、会議資料の作成時間を大幅に短縮することができます。
多次元分析機能(OLAP)
「多次元分析機能」はOLAPと呼ばれます。OLAPはOnline Analytical Processing (オンライン分析処理) を略したもので、売上報告、市場分析、経営報告、予算作成、財務諸表作成等に活用されます。
蓄積されたデータを多次元的に扱って集計値の参照を行うことができ、分析することでさらにデータからの知見を深めて詳細にするものです。
データマイニング機能
「データマイニング機能」は、統計学、パターン認識、人工知能といった数理科学 / 情報処理技術を使うことで、人間が手動で作業しただけでは発見できないような傾向、パターン、知識等を、大量のデータから取り出す機能です。それをもとに様々な問題への対処のヒントを得ることができます。
ダッシュボード機能
ダッシュボード機能は「レポート」「多次元分析」「データマイニング」の複数の分析結果をまとめて画面上に表示できる機能です。複数のデータを分かりやすく可視化し、見比べることで、業績不振の原因を分析することができます。
BIツールとExcelの違いは?
(1)大量のデータを分析できるかどうか
(2)レポート作成のスピード
(3)データ抽出、結合のしやすさ
(4)リアルタイムでの情報を使えるか
ExcelでもBIツール同様にデータを集計して分析することが可能です。ただし、ExcelとBIツールは、以上で挙げた4点で大きく異なります。Excelで大量のデータを抽出・結合・分析を行おうとすると工数が多くなり、膨大な時間を要してしまいす。BIツールは形式の異なるファイルに直接アクセスして、大量データの抽出・結合・分析を容易に行うことができます。さらに、分析結果はまとめる必要ながなく、手軽にレポートを作成することが可能です。また、常に最新のデータを用いた分析が可能であるため、情報の信憑性も高まります。
異なる部署間のデータを統合したり、大容量のデータを分析する際には、BIツールを活用することで効率的に作業を進めることができるでしょう。
BIツール導入で期待できる効果
(1)リアルタイムでの予測が可能になる
BIツールでは、常に最新の情報を用いて分析を行うことができるため、状況の変動に合わせ、リアルタイムで現状を把握できたり、売上などを予測したりすることが可能になります。そのため、的確m、且つより確実なマーケティング施策や販売戦略などの立案にもつながります。
(2)スピーディーな意思決定が可能になる
Excelに比べ、BIツールではより多くのデータを扱うことができます。さらに、よりスピーディーにデータを集計したり、集計結果を一度に参照したりすることができるようになることで、現状や課題を把握しやすくなり、スピーディーな意思決定が可能になります。
おすすめBIツール20選
BIツールを導入する際には、必要機能を明らかにして、自社に合ったものを選択する必要があります。ここでは、おすすめのBIツール20選をご紹介いたします。
Tableau
・簡単操作でグラフ作成可能
・豊富なグラフィック技術による、デザイン性の優れたグラフが強み
Yellowfin
・重要なデータの変化はもちろん、その原因までユーザーに提示
・データ分析や管理をすばやく行うことができ、分析結果をもとに見やすいレポートを作成可能
Actionista!
・誰でも集計・分析が簡単にできる高い操作性
・1ライセンスで全メンバーが利用可能
Oracle BI Cloud
・専門知識のないユーザーでも自由に
・様々なデータソースとの連携が可能
MotionBoard Cloud
・地図上にデータを表示できる機能あり
・様々なデータソースに対応可能
Google Data Portal
・Googleのマーケティングツールと連携可能
・大量のデータからレポートを作成・共有可能
Microsoft Power BI
・簡単操作で視覚的に分かりやすいレポートを作成
・様々なデータソースとの連携が可能
詳しくはお問合せにて。
DOMO
・リアルタイムのデータ自動更新
・豊富な種類のカードやカスタマイズオプションから最適な視覚化が可能
Dr.sum
・ユーザーが増えても、ランニングコストは一定のままで使い続けることが可能。
・技術コンサルティングや作業支援を行うサポートも充実
PowerFolder
・スモール&クイックスタートなため今日からでも運用可能
・顧客、商品、在庫の動向や施策効果などの分析が可能
詳しくはお問合せにて。
Einstein Analytics
・カスタマイズ性の高いテンプレートやダッシュボード
・現場でも使いやすいUIとノンストレスの高速処理
LaKeel BI
・集計・統合・分析・可視化のオールインワン
・豊富な分析テンプレートによって、短期間での導入が可能
Zoho Analytics
・さまざまなツールを連携させ自動でデータ取得・レポート化
・ドラッグ&ドロップ操作で簡単にレポートを作成でき、テンプレートも豊富
上記制限なしなら、月額2,640円~
Data Knowledge
・多彩な分析レポート
・分析ノウハウを共有する機能を搭載
詳しくはお問合せにて。
MicroStrategy 10
・システムパフォーマンス/セキュリティ/ガバナンスなどあらゆる要件にフィット
・MicroStrategy Desktopは無料で利用可能
WebQuery
・簡単な操作性
・さまざまなデータ出力形式に対応
Qlik Sense Cloud
・ドラッグ&ドロップの簡単操作
・誰でもデータ統合が可能
Qlik Sense
・モバイル対応
・複数データソースの統合も簡単
データに直接接続する場合、月額15ドル~/ユーザー
Qlik View
・マウスの簡単操作でデータ分析が可能
・ファイル、データベース、SNSまで、あらゆるデータに対応
GoodData
・主要なデータ全てにアクセス可能
・直感的操作でダッシュボードが作成可能
BIツールを選定する際の2つのポイント
実際にBIツールを選ぶ際にはどのようなポイントに気を付ければよいのでしょうか?
ここでは、BIツールを選定する時に気を付けるべきポイントを2つご紹介いたします。
(1)導入する目的・必要とする機能を見極める
BIツールの導入にはコストや手間がかかります。そのため、「なんのために」導入するのかという目的を明確にしておく必要があります。さらに、BIツールには、①レポーティング(データ収集、報告書作成)②OLPA(集計したデータの閲覧、さらなる分析、予測)③データマイニング(既存データより、より多くの情報を抽出)④ダッシュボード(データ統合)の、主に4つの機能があります。BIツール導入の目的を明確にし、必要となる機能を見極めることで、最適なツールを選出し、効果的な運用を目指しましょう。
(2)使いこなせる人材を確保する
BIツールを用いたデータ分析には、分析だけでなく、データ加工などに関するノウハウやスキルが必要となります。そのため、社内でBIツールを使いこなすことができる人材を確保することが必要になります。また、想定される利用者のスキルレベルと、導入を検討しているツールの機能が合っているかを見極めることも重要です。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回はBIツールの意味、機能、Excelとの違い、選び方、おすすめBIツール20選ををご紹介いたしました。BIツールには様々な種類があり、それぞれ異なる特徴やメリットを持っています。
自社の使用目的に合ったBIツールを選定して、迅速かつ的確な経営の意思決定に役立てていきましょう。
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