「留職」とは、企業向けプログラムの一つで、企業に所属する人材がグローバル感覚を養うために現在の組織を一旦離れて、新興国などの海外で働くことをいいます。「留学」からきた造語です。
NPO法人クロスフィールズ
今注目を集めているのが、現地のNPOやNGOに所属し、本業のスキルを使って現地の人々とともに社会課題の解決に挑むというプログラムです。NPO法人クロスフィールズは2011年に小沼大地により設立され、この留職プログラムを日本で初めて開始しました。
「留職」プログラムを導入している企業
NPO法人クロスフィールズの「留職」プログラムを導入している企業は、2015年時点で累計25社ほどあります。例として、
(1)日本電気株式会社(NEC)
(2)株式会社日立製作所
(3)パナソニック株式会社 があげられます。
日本での最初の活用事例
パナソニック株式会社 日本で最初の「留職」活用事例として挙げられるのが、パナソニック株式会社の技術系社員の留職です。ベトナム中部の都市ダナンで活動するNGOに所属し、太陽光を活用した調理器具のコスト削減に取り組みました。この課題解決の為にパナソニックは、現地貢献の最大化をチームで行いました。このプログラムを通して、留職を経験した従業員のみならず、企業全体の組織成長が達成されたそうです。