マトリクス組織をわかりやすく解説!特徴、メリット、デメリット、事例などをご紹介!

こんにちは。digireka!HR編集部です。近年、複数の事業を同時に遂行する企業や組織が増えています。業務遂行の効率化を目指し、様々な企業がマトリクス組織を導入しています。

そこで、今回はマトリクス企業について、特徴やメリット、デメリット、失敗を防ぐための注意点や大手企業における事例についてわかりやすく解説します!

マトリクス組織とは?

マトリクス組織とは、1人の従業員が複数のプロジェクトを兼任する組織体系を意味します。

縦軸のみで構成された、従来のピラミッド型の組織とは異なり、機能や事業、エリア、時間などの異なる要素を組み合わせ、複数の軸で構成された組織です。そのため、異なる複数の事業を同時進行で進めることができます。1人の従業員が複数のプロジェクトに参加するため、複数の上司が存在したり、それぞれの責任者が、自らの専門性を活かした、より的確な指示を出せるという仕組みになっています。

わかりやすくするために具体例を用いると、「東京本社の営業部」が挙げられます。この場合、「東京本社」という組織に属していながら、「営業部門」にも所属していることがわかります。

マトリクス組織の種類

マトリクス組織は、1. バランス型 2. ストロング型 3. ウィーク型 の3種類に分けられます。それぞれの組織では、リーダーの有無や選出の仕方が異なります。

1. バランス型

バランス型では、チームの中から、事業の責任者を選びます。

事業に直接かかわりがある、責任者がいることで、全体の動きを見渡し、円滑にチームとして事業を進めることができます。しかし、責任者としての役割と、別のチームにおける業務の両立は決して簡単なことではありません。責任者だけでなく、他の従業員も、複数の事業を同時進行するため、指示や判断などにおいて混乱してしまう可能性があります。

2. ストロング型

ストロング型では、事業において、マネジメントに特化したプロジェクトチームを設置します。

マネジメントに対して高い専門性をもった人が責任者になることで、より的確な指示や判断がもたらされ、チームメンバーの負担を軽減することができます。ただし、マネジメントチームのメンバーが、プロジェクトチームから選出されるとは限りません。

3. ウィーク型

ウィーク型では、事業における責任者を置かず、一人一人が自由に業務を遂行できることが特徴です。

責任者からの指示を仰ぐ必要がないことから、スピーディーに対応することが可能です。しかし、明確な指示がなく、チーム全体の動きを把握している人がいないことから、業務が曖昧になってしまったり、結果的に達成に時間がかかってしまったりするというデメリットもあります。

それぞれの長所、短所を踏まえたうえで、業務内容や目的に合わせて導入することで、マトリクス組織の成果がみられるといえるでしょう。

マトリクス組織のメリット

複数の事業の同時遂行が可能

既存の従業員を柔軟に起用することで、新規の雇用をしたり、大掛かりな人事異動をしたりせずに、新規事業を含めた、複数の事業に取り組むことができます。それぞれの専門性やスキルを保ちつつも、仕事の効率性を高めることが可能です。

多角的な従業員の育成

担当する事業が増えることで、自らが所属する部署だけでなく、組織や企業全体への理解を深めることができます。

部署間の壁が薄くなることで、社員同士でのコミュニケーションが容易になったり、情報や知識を簡単に共有することも可能です。また、従業員自身が複数の事業に同時に取り組むことで、様々な視点をもちながらスキルを磨くことができます。

より柔軟な対応が可能

複数の事業の組み合わせや、多角的なスキル、知識を兼ね備えた従業員を、最適な方法で起用することで、クライアントの要望に対して、より柔軟に応えることが可能になります。さらに、異なる地域で最適化するために、様々な要素が同時に必要とされるグローバル展開をも可能になります。

マトリクス組織のデメリット

複雑化

同時に複数の事業に関わることで、指示や連絡などにおける一貫性が失われてしまうことがあります。複数の責任者や上司をもつ従業員にとっては、異なる指示や方針が提示されることで、混乱してしまったり、チーム間での対立や摩擦を引き起こしてしまう可能性もあります。

指示伝達の難航

指示内容の一貫性が失われるだけでなく、伝達自体が難しくなってしまう恐れもあります。とりわけ、責任者がいない場合、個人の判断に委ねられてしまうため、従業員同士でのコミュニケーションが十分にとれていないと、業務が曖昧になってしまうことがあります。

マトリクス組織は、絡み合った網目状の組織体系という表現からもわかるように、複雑であるため、すべての組織や企業で成功するとは限らないというのが現実です。

マトリクス組織導入時に失敗を防ぐための注意点

業務を分散させる

それぞれの従業員が複数の組織に所属することになるマトリクス組織では、扱う業務の範囲や量が増えるため、業務全体のバランスを考慮する必要があります。一部従業員のみに業務が集中しないよう、注意を払う必要があります。

認識の徹底

複数の上司からの指示を受けたり、いくつかの業務を同時進行させたりするマトリクス組織では、状況や業務の目的、役割などに関して、明確な認識をもつことが必要となります。

とくに、指示を与える立場にある社員同士で、それぞれの組織内の状況についてこまめに共有しておくことで、業務バランスを把握することにもつながります。

マトリクス組織の事例

1960年代のアポロ計画

マトリクス組織の発端となったのが、NASAによるアポロ計画です。複数のプロジェクトが遂行されていたアポロ計画ですが、それぞれのプロジェクトにマネージャーが置かれていました。

彼らは、専門スキルを活かした業務に携わりながら、その他の部署での責任者も担っていたのです。そして、1961年から1972年にかけて、人類初の月面着陸を6回成功させました。

ABB株式会社(電力関連、重工業)

スイスに本社をもつ多国籍企業であり、グローバルとローカルの視点の両者に着目している。地域と事業に特化したそれぞれのマネージャーを置くことで、グローバルに事業を展開しながら、地域の特性も取り入れています。

トヨタ自動車株式会社(完成車メーカー)

トヨタ自動車も2016年の組織改革を行う際に、マトリクス組織を取り入れました。機能別組織、ビジネスユニットをそれぞれ軸におき、世界規模でビジネスを展開しながら、世界各地の地域に特化したマネジメントを定着することで、さらなる進化を目指しています。

村田製作所(電子部品)

業務重複の防止やコスト削減を図るため、製造における作業工程と各部品をそれぞれ軸においた、マトリクス組織を取り入れています。これに加え、本社が各拠点をマネジメントする体制をとっているため、「三次元マトリクス組織」と呼ばれています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。マトリクス組織を用いることで、複数の業務を効率良く行うことができたり、業務の幅を広げることができたりします。実際に、多くの企業で導入されているのも事実です。

しかしながら、大規模の企業であればあるほど、組織全体としてのまとまりやバランスを保つことに注意する必要があります。混乱を防ぐために、従業員が共通認識を明確にもつことや、円滑なコミュニケーションが取れる環境は必要不可欠といえるでしょう。また、業務の集中を防いだり、効率性をより高めるには、マトリクス組織における種類の使い分けも重要です。

マトリクス組織に興味がある方、実際に働く機会がある方、ぜひ参考にしてみてください!

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