採用市場が求職者の売り手市場となる中、自社とマッチする優秀な人材を採用することがより一層難しくなっています。
「内定辞退率が高い」「自社に合った人材を採用できていない」など、採用活動に課題を抱える企業の担当者様も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
その中で、改めて採用のマッチング率を高める施策を検討する必要があるでしょう。
採用活動を振り返る上で、
- 採用のマッチング率はどのように測れば良い?
- 厳選採用、という言葉は聞いたことがあるけれど、今の採用市場で実践可能なのか
- 費用対効果が高いか不安
など、さまざまな疑問や不安があると思います。
本記事では、採用のミスマッチの原因、新卒・中途採用それぞれのマッチング度向上の方法、おすすめの採用サービスなど、幅広く解説していきます。
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採用ミスマッチの原因
「採用活動におけるマッチング」とは、企業と候補者のニーズや認識が一致している状態を指します。
しかし、「候補者が持つ企業へのイメージ」と実際の企業の姿や、「企業が期待する候補者のパフォーマンス」と候補者の実際のスキル・性格に齟齬がある場合、ミスマッチが生じます。
そうしたミスマッチの原因としては、以下のようなものが考えられます。
- 自社について開示している情報が不正確である
- 選考において、求職者を見極められていない
- 求職者のキャリアビジョンを確認していない
これらの要因は、選考における面接官の振る舞い方に関係するものが多いです。
面接官を担う社員は、「自社が見られているという意識を持つこと」「求職者の緊張をほぐし、素の姿を見極めること」「スキルや人間性に加えて、自社とのカルチャーマッチも図ること」など多くの点に注意して選考に挑む必要があるでしょう。
採用ミスマッチによる早期離職率・内定辞退率が高い場合は、自社の採用プロセスを見直す必要があります。
面接官が人材を見抜くやり方は?15の質問例やタブー、ポイントまとめ
新卒採用のマッチング度を高める6つの方法
新卒採用においてマッチング度を高める方法としては以下の6つが考えられます。
- 採用要件を改めて定める
- 情報発信を充実させる
- 職種別採用など採用手法を拡大する
- 面接官のトレーニングを強化する
- 厳選採用を導入する
- マッチングサービスを利用する
それぞれについて詳しく説明します。
採用要件を改めて定める
新卒採用を開始する前に、改めて自社が求める人材の要件を明確化しましょう。なぜなら、自社が求める人材像に応じて、異なるアプローチ方法を選択する必要があるからです。
社内で成功を収めている人材を手本に、自社に最適な人材の特性を詳細に検討します。これには、希望する人材の性格や価値観、ヒューマンスキルなどを具体化する段階も含まれます。採用担当者だけでなく、現場や管理職の意見も活用して、より適切な人材を見極めるための情報収集を行います。
また、性格や価値観、ヒューマンスキルなどそれぞれに具体的な評価基準を設定することで、より選考の正確性を上げることができます。
情報発信を充実させる
新卒採用において、学生に対する情報発信はとても重要です。
SNSでの発信はもちろん、対面・オンラインでの説明会・座談会などのイベントも開催できます。実際の仕事内容を知ってもらう他、社内の雰囲気や、大切にしている理念、自社で叶えられるキャリアパスなどをわかりやすく示すことで、就職活動を行う学生に対して魅力をアピールできます。
この際社内の良い面ばかりを伝えてしまうと、採用のミスマッチが起こりかねませんが、より具体的に社内のことを知ってもらうことは、採用のマッチ度向上に繋がるでしょう。
OB・OG訪問を広く推進するのも、情報発信を充実させる一つの手段と言えます。
職種別採用など、採用手法を拡大する
学生一人一人のキャリアビジョンに合わせて、採用手法を拡大させることもできます。
近年、総合職採用のみでなく、キャリア別・職種別採用を行う企業も増えています。
なぜなら、総合職で採用するとはいえ、その企業を志望する学生の志望動機はさまざまだからです。
例えば、
・コミュニケーション力・英語力を強みとしており、将来は日本の製品を世界に広めるグローバルビジネス職に就きたいと考えている学生
・創造力・発想力を強みとしており、将来は自らのクリエイティビティを生かして製品の企画職に就きたいと考えている学生
がどちらも同じメーカーに就職したいと考えている場合、この二人を「総合職」という一つの枠で同じ物差しで評価することは難しいでしょう。
そうした場合は、営業職、企画職、というようにそれぞれのポジションに必要な人数を採用する方が学生にとっても企業にとっても有益であると言えます。
面接官のトレーニングを強化する
面接官が選考時に学生を適切に見極められるかどうかが、採用のマッチング度に大きく影響します。
管理職や役員のみでなく、現場の社員も面接官を担うことがあるでしょう。面接官を担う社員は、自社と合う人材かどうかを見極める力はもちろん、自社を代表する社員として学生を惹きつける力も求められます。
簡単なマニュアルなどを共有するのみで、採用活動のゴールや面接時の振る舞い方の注意などが連携されていないと、「定着人材を採用できる面接官」と「採用後のミスマッチを生みやすい面接官」との間に大きな差が出てしまいます。
面接トレーニングセミナーの活用や、社内での研修実施などを通して、面接官のトレーニングを行うことで採用活動全体の質を上げることができるでしょう。
【事例付】面接官トレーニングの目的と方法4選!メリットやポイントを解説
厳選採用を導入する
厳選採用という採用手法を導入することでも、採用のマッチング度を格段に上げることができます。
厳選採用とは、採用人数が決まっていても、自社の求める要件に合う人材が十分にいない場合、定めた採用人数より少ない人数しか採用しないという手法のことです。
必ずしも、厳選採用=少人数採用という訳ではありませんが、厳選採用においては、本当に自社とマッチする人材しか採用をしません。
近年の就活市場は売り手市場となり、これが中小・ベンチャー企業にとって厳しい状況をもたらしています。これらの企業は規模が小さく、採用数も限られているため、新入社員の仕事ぶりが企業全体に及ぼす影響がより一層大きくなっています。
そのため、厳選採用などで採用する人材を慎重に選ぶことが、企業文化や利益の保護にとって極めて重要となるでしょう。
厳選採用については、後で詳しく解説します。
マッチングサービスを利用する
人材マッチングサービスの利用も、採用のマッチ度を高める上で有効です。
人材マッチングサービス(サイト)は、企業と求職者が直接つながるためのオンラインプラットフォームです。
このタイプのサイトの特徴は、人材紹介エージェントのような仲介者を介さず、企業と求職者が直接コミュニケーションできる点です。それぞれのプロフィールを閲覧し、お互いにアプローチすることができます。
人材マッチングサービスには様々なタイプがあり、例えば「クラウドソーシングサイト」や「ダイレクトリクルーティングサイト」などが含まれます。
こうしたサービスは長期的に利用でき、手軽にマッチング度を向上できるのが利点です。一方、当たり前ですが利用には費用がかかるため、自社の予算や費用対効果をよく計算してから利用する必要があるでしょう。
中途採用のマッチング度を高める2つの方法
新卒採用のマッチング度を高める方法を、中途採用において応用することも十分に可能です。
加えて、中途採用のマッチング度を高める方法としては以下のものが考えられます。
- リファラル採用を導入する
- 情報発信をより詳細にする
リファラル採用を導入する
リファラル採用は、社員の知人を推薦して採用する手法です。社員が自社の魅力や業務内容を友人に伝えることで、ミスマッチが減少します。
この採用方法では、社員が本音を伝えることが多いため、新入社員の定着率が高くなる傾向があります。また、自社採用のため採用コストが低く抑えられるのも利点です。
ただし、紹介した社員との人間関係には十分な配慮が必要です。採用結果に関わらず、関係が損なわれないよう気を配りましょう。
MyreferやRefcome、GLOVER Referといった、リファラル採用サービスを提供する会社もあるので、それらを利用することでより効率的にリファラル採用を進めることも可能です。
【2022年版】リファラル採用サービスおすすめ3選!特徴や導入実績で徹底比較!
情報発信をより詳細にする
中途採用は新卒採用とは異なり、募集されるポジションが具体的に決まっています。そのため、募集要項には仕事の内容や流れ、顧客先や扱う商材などを具体的に記載することが重要です。
魅力的な仕事内容を提示する際には、大げさな言葉に頼りすぎず、実際の業務内容を正確に伝えることが大切です。応募者が「自分にもできそうな仕事だ」と感じることが重要であり、そのためには適切な情報提供が必要です。
応募者の数を増やし、その中から適切な人材を厳選することが、ミスマッチを防ぐための鍵となります。
採用マッチ度を高める厳選採用とは?
上でも少しご紹介した、「厳選採用」とは、採用人数が決まっていても、自社の求める要件に合う人材が十分にいない場合、定めた採用人数より少ない人数しか採用しないという手法のことです。
厳選採用について、その方法やメリットなどを詳しく説明していきます。
厳選採用の実施方法
厳選採用を行う際にも、その方法は通常の採用手法とあまり変わりません。
マイナビ・リクナビといった大手就活サイト、大手転職サイトの利用や、リファラル採用、SNSなどを用いたダイレクトリクルーティングなど、求職者にリーチする方法は幅広いです。
用いる手法は変わりませんが、その中でも自社の求める人材であるかどうかをより詳しく選考するのが厳選採用となります。
厳選採用のメリット
厳選採用のメリットには、以下の2点が考えられます。
- ミスマッチの防止
- 長期的なコストの削減
|ミスマッチの防止
厳選採用では、自社が求める人材とのマッチングを重視し、妥協せずに採用します。そのため、学生との適切なマッチングを追求し、入社後のミスマッチを減らすことができます。
|長期的なコスト削減
適切な学生を採用することで、早期離職のリスクを減らし、採用や育成にかかる長期的なコストを削減できます。これにより、企業の成長を持続的に支える重要な人材を育成することが可能です。
逆に、ミスマッチした学生を採用すると、早期離職のリスクが高まります。その結果、採用や育成にかかるコストが無駄になり、企業に損失をもたらす可能性があります。
厳選採用のデメリット
一方、厳選採用のデメリットとしては、以下のようなものが考えられます。
- 採用人数の不足
- 採用プロセスの長期化
|採用人数の不足
当然ですが、厳選採用を行うことで、あらかじめ定めていた採用人数を満たせない場合が多くあります。
社員一人のパフォーマンスが社内全体に大きく影響する中小企業やベンチャー企業にて、厳選採用はよく行われますが、そうした小規模な企業であっても人手不足が深刻化しかねません。
社内の人手不足の状況を考慮した上で、厳選採用をするかどうか判断する必要があるでしょう。
|採用プロセスの長期化
厳選採用では、自社に完璧にマッチングしている人材 “しか” 採用しないというプレッシャーゆえに、採用プロセスが長引いてしまうことがあります。
もちろん、採用のマッチング度が高い人材のみを採用することで、内定辞退や早期辞職を防ぐことができるので、長期的なコストの削減にはなるのですが、採用フローにリソースがかかりすぎてしまう場合もあります。
自社内に十分なリソースが保持できているかを検討した上で、厳選採用を行いましょう。
おすすめ採用マッチングサービス4選
採用のマッチング度を高める際におすすめのサービスを4つご紹介します。
Offerbox
OfferBoxは、企業が新卒採用を行うためのサイトで、学生に直接オファーを送ることができます。企業は学生のエントリーを待つのではなく、自ら希望する学生の情報を検索し、「会いたい学生」にコンタクトを取ることができます。
このサイトの特徴は、他社よりも早く、欲しい人材にダイレクトに接触できることです。また、人工知能による検索アシストシステムを導入し、採用基準を満たす学生をWEBから直接スカウトできます。
初期費用は無料で、学生が内々定を受けるまで成功報酬が発生しません。さらに、ターゲット学生のみの選考管理で工数を削減できます。
料金は完全成功報酬型で、
OfferBoxスタンダード:1名あたり30万円
OfferBox Global(日本人留学生特化型):1名あたり50万円、OfferBox Makers(理系学生特化型):1名あたり30万円
Offerbox Athlete(体育会系学生特化型):1名あたり30万円
です。
お問い合わせ先:https://offerbox.jp/company/
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引用元:https://gooca.works/client/
グーカは、共感型採用を通じて若年層の動機形成やミスマッチを解消します。自社採用サイトとして利用したり、既存の求人メディアと組み合わせて利用することができます。
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TechStars
引用元:https://techstars.jp/lp/agent/
TechStarsは、エンジニアの採用や職場探しを目的としたダイレクトリクルーティングサービスです。エンジニアに特化した候補者データや求人情報を提供し、より精度の高いマッチングが期待できます。
このサービスの特徴は、業界初のITエンジニアに特化したダイレクトリクルーティングサービスであることです。母集団の量と質、完全成果報酬、そしてマッチングスピードが強みです。TechStarsからのリコメンドや検索を通じて、最適なエンジニアを見つけることができます。
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キミスカ
引用元:https://kimisuka.com/company
キミスカはダイレクトリクルーティングサービスで、3つの種類のスカウトメールを提供しています。これには、プラチナスカウト、本気スカウト、気になるスカウトが含まれます。
プラチナスカウトは学生からのレスポンスが良く、1か月に最大50通のメールを送信できます。開封率は79.1%であり、理想の学生にターゲットを絞ってアプローチするのが容易になります。
スカウトメールの利用以外にも、高評価学生の類似学生がおすすめされる「レコメンド検索」や、ターゲット学生の能力・性格を定量的に判断できる「適性検査」、説明会や面接等の日程調整管理システムなど、幅広いサービスを利用できます。
料金プランは採用人数に応じており、
・3名枠:導入費用75万円
・5名枠:導入費用125万円
・10名枠:導入費用250万円
・30名枠:導入費用750万円
となっております。その他オプションについてはお問合せが必要となります。
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まとめ
この記事では、採用マッチング度の高め方について詳しく説明しました。
マッチングサービスの利用などの他にも、費用をあまりかけずに自社内で改善できるポイントも多くあると分かります。新卒・中途採用や自社の採用要件に応じて、改善点を見つけ出し、採用活動の質を向上させましょう。
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