【4ステップ】インターンシップの企画方法は？種類や企画例、工夫方法までご紹介！

インターンシップは、学生にとってキャリア形成の第一歩であり、企業にとっても優秀な人材発掘の場として重要性を増しています。
しかし、学生が求める要素や企業の期待を反映させたプログラムを企画するには、入念な準備と明確な目的設定が不可欠です。
本記事では、

これらの内容を詳しく解説します。

監修者情報

株式会社uloqo
関川 懸介
アドテクノロジーベンダー、リクルートグループを経て、2016年4月株式会社uloqoを創業。採用企画・採用広報・ダイレクトリクルーティング・組織開発・人事評価制度策定などを通じて、大手からスタートアップまで幅広く累計300社以上を支援。詳しいプロフィールはこちら

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インターンシップの直近トレンド

近年、日本企業におけるインターンシップは急速に普及し、学生の就職活動において重要な役割を果たすようになっています。本セクションでは、日本のインターンシップのトレンドについて詳しく解説します。

インターンシップに関する近年のトレンド

現在のインターンシップの特徴として、以下のようなトレンドが挙げられます。

特に短期型インターンシップの人気が高まり、多くの学生が複数の企業のプログラムに参加する傾向が強まっています。また、学生側も「インターンでの経験を本選考に活かしたい」と考える傾向が強く、インターンシップは単なる体験ではなく、就活戦略の一部として認識されるようになっています。

【重要】「採用直結型インターンシップ」の解禁

2025年卒の学生から、「採用直結型インターンシップ」が正式に解禁されました。これは、従来の「採用選考とは切り離したインターンシップ」という原則を変更し、企業がインターンを通じて学生を直接採用できるようにするものです。

この背景には、企業側の「優秀な学生を早期に確保したい」というニーズの高まりがあります。従来のルールでは、インターンシップの評価を採用選考に利用することが制限されていましたが、実際には「特定の学生にオファーを出すための仕組み」として活用されるケースが増えていました。これを踏まえ、経団連や大学側とも協議のうえ、制度の見直しが行われたのです。

採用直結型インターンシップの解禁により、企業側はより戦略的な採用活動を展開できるようになります。一方で、学生側も「インターンの選び方が将来の内定に直結する」ため、より慎重にプログラムを選択する必要が出てきました。
【参考】「２０２４年（令和６）年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請」内閣官房

インターンシップの種類と選択肢

企業が提供するインターンシップは、形式や期間に応じてさまざまな種類があります。
それぞれの特徴を理解し、自社の目的に適したプログラムを選ぶことが重要です。

短期型と長期型の違い

短期型インターンシップは、数日から数週間という短い期間で実施されるもので、学生が企業の業務を浅く広く体験するのに適しています。
一方、長期型インターンシップは、数カ月にわたる期間をかけて実施されるため、より実践的なスキルや深い知識を得ることが可能です。企業は、目的や学生への期待に応じてこれらを使い分ける必要があります。

対面型とオンライン型の比較

対面型インターンシップは、現場での実務や直接的なコミュニケーションを重視します。
これに対して、オンライン型は、地理的制約を超えて広範囲の学生を対象にプログラムを提供できるのが特徴です。どちらを選ぶかは、業務内容や学生のニーズに応じて決定されます。

プロジェクト型インターンシップの特徴

プロジェクト型インターンシップは、特定の課題解決や新しいアイデアの創出を目的とした形式です。学生にとっては実践的なスキルを習得する機会となり、企業にとっては新しい視点を取り入れる場となります。この形式は特にクリエイティブな業界やテクノロジー分野で多く採用されています。

特定スキルに特化したプログラム

特定スキルに特化したインターンシップでは、マーケティングやエンジニアリング、データ分析などの分野で深い知識や技術を学ぶことができます。こうしたプログラムは、専門性の高い人材を求める企業にとって非常に有効です。

インターンを導入による企業のメリット３選

インターンを導入することで企業が得られるメリットについて、それぞれ詳しく解説していきます。

優秀な人材の早期確保

インターンを通じて、企業は優秀な人材を他社に先駆けて確保することが可能です。

これらの、優秀な人材の早期確保する方法を解説します。

採用コストの削減

通常の採用活動に比べて、インターン期間中に学生の能力や適性を把握できるため、選考の効率が向上します。これにより、採用ミスマッチのリスクが減少し、結果的に採用コストの削減につながります。

質の高い母集団形成

インターンを実施することで、業務内容や企業文化に興味を持つ学生を集めやすくなります。これにより、企業に適した人材を効率よく確保できる環境が整います。

社員の教育・育成環境の整備

インターンシップ生の受け入れは、組織の教育力向上に大きく寄与します。若手社員がメンターとして指導経験を積むことで、自身のマネジメントスキルや専門知識の体系化が進み、キャリア成長の機会となります。また、教育プログラムの整備や知識の体系化を進める契機となり、結果として組織全体の教育体制が強化されます。

企業文化や職場環境の改善

学生との交流は、組織に新しい視点や発想をもたらし、企業文化の進化を促進します。

既存の業務プロセスや組織文化に対して、外部からの新鮮な視点による気づきが得られることで、より効率的で創造的な職場環境の構築が可能になります。また、世代を超えたコミュニケーションを通じて、組織の活性化や多様性の促進にも効果を発揮します。

このような文化的な変革は、従業員のモチベーション向上や、より開放的なコミュニケーション環境の構築にもつながります。結果として、イノベーションを生み出しやすい組織風土の醸成や、社員の自発的な成長を促す環境づくりが実現します。

【4STEP】効果的なインターンシップ企画のステップ

企業がインターンシップを成功させるためには、計画段階から学生の期待に応える内容を組み込む必要があります。本ステップを参考に、企画を具体化しましょう。

ターゲット学生の明確化

対象となる学生層を明確に定めることが、最初のステップです。

具体的には、特定のスキルを持つ学生を狙う場合、中長期型で少人数に絞ったインターンシップが効果的です。このようなターゲット設定により、学生の満足度を向上させることが可能です。

プログラム内容の設計と調整

学生が求める業務体験やキャリア形成の場を提供することが重要です。

内容設計では、職場環境や実務体験に重点を置き、参加者が価値を感じられるプログラムを構築します。

社内リソースとサポート体制の整備

社員の協力体制が不足していると、プログラムの質に影響が出ます。

特に、現場社員の関与が学生満足度に直結するため、役割分担を明確にし、スムーズな運営を目指しましょう。

日程調整とスケジュール作成

スムーズなプログラム運営のためには、学生と企業双方にとって無理のないスケジュールを作成することが不可欠です。
計画段階での細やかな調整を行うことで、成功に直結します。

インターンシップ企画3つのパターン例

インターンシップの企画には、企業の目的や業界特性に応じてさまざまなスタイルがあります。本セクションでは、実際に多くの企業で採用されている代表的なインターンシップのパターン例を紹介します。

ケーススタディー

ケーススタディーとは、実際のビジネス課題をもとに、学生がグループで解決策を考えるワークショップ形式のインターンシップです。この形式のメリットは、学生が企業のリアルな課題に触れられる点と、企業側が学生の思考力や論理的なアプローチを見極められる点にあります。

具体的な例としては、以下のようなテーマが挙げられます。

ケーススタディーと座談会を組み合わせることで、実践的な学びと企業理解の両方を提供できるのが特徴です。

職場体験プログラム

職場体験型インターンシップは、学生が実際の業務に関わることができるプログラムです。特に長期インターンの場合、企業の一員として業務を担当し、社員と一緒に仕事を進める形式が一般的です。

このタイプのインターンシップは、以下のような職種で導入されることが多いです。

職場体験を通じて、学生は業務の流れや職場の雰囲気をリアルに体験できるため、より深い学びを得ることができます。また、企業側にとっても、学生の適性を見極めやすく、採用選考の参考にしやすいメリットがあります。

ボードゲームや食事会などのユニークな企画

最近では、学生との交流を深めるために、ボードゲームや食事会を取り入れたインターンシップも増えています。これらのプログラムは、堅苦しいビジネス課題から離れ、リラックスした雰囲気の中で学生の素の姿を引き出すのに役立ちます。

インターンシップの魅力を高める工夫

競争が激化するインターンシップ市場で、他社との差別化を図るポイントを3点、解説します。

学生に響くテーマの設定

人気企業の特徴として、学生にとって興味深いテーマや現実的な課題を設定することが挙げられます。
「業界課題の解決」や「最新技術の実践」などの具体的な取り組みが、学生のモチベーションを高めます。

リーダーシップ体験や実務体験の提供

短期間でも具体的な成果が求められるプロジェクト型プログラムは、学生が自らの成長を実感しやすくなります。
これにより、企業イメージの向上や採用率の上昇が期待できます。

実務に近い体験を提供することで、学生が業務に従事できる具体的なビジョンを持てるようにしましょう。

メンター制度の活用

参加学生に対して個別のフィードバックを行うメンター制度は、学生満足度を大きく向上させる要因となります。
特に、現場社員と直接関わる機会を提供することで、職場の雰囲気や企業文化をより深く理解できます。

まとめ

インターンシップの企画は、単なるプログラムの実施に留まらず、学生と企業の将来をつなぐ架け橋となります。成功の鍵は、学生が実務を通じて成長を実感できる環境を提供すると同時に、企業側が優秀な人材との接点を持つ機会を作ることです。
本記事で紹介した基本ステップや工夫を取り入れれば、双方にとって有益なインターンシップの実現が可能です。
ぜひこの記事を参考に、インターンシップを企画してみてください。

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