近年、働き方改革が推進され能力・業績を重視した人事評価制度への見直しが進められている中、そもそも「どのように制度を構築すべきか分からない」といった人事担当者様もいらっしゃると思います。
そこで、本記事では、人事領域のプロから支援を受けられるサービス「人事評価コンサルティング」についてご紹介します。導入のメリット・デメリットや選定ポイント・サービス提供企業などについて徹底解説します。
人事評価コンサルティングとは
人事評価制度の構築や、場合によっては運用サポート支援を行うサービスを「人事評価制度コンサルティング」といいます。
人事評価を成功させるためには、公正に評価する仕組みの構築と人事評価を定着させることが不可欠となります。しかし、専任の人事担当者を設けていない場合や、人事領域の知識を持つ人材の欠如などの課題を持っている場合もあるでしょう。そのような場合には、外注(アウトソーシング)をおすすめします。
人事評価制度を外注したときの流れ
①お申込み
②コンサルタントからのヒアリング
③コンサルタントによる課題分析
④ヒアリングを基にコンサルタントが評価制度案を作成・提案
⑤運用・定着支援も受けられる場合が多い
人事評価制度の構築を外注するメリット
人事評価制度の構築を外注するメリットとはなんでしょうか。メリットをいくつか紹介します。
人事評価制度のクオリティ向上
専門知識を取り入れることで、人事評価のクオリティが向上します。評価結果を、社員の待遇や人材配置に反映させることで、社員の満足度向上や会社の業績アップなどに繋がります。また、公正な評価を定着させることで、社員のモチベーションアップにもつながるため、人事評価のクオリティ向上は注力すべき点といえます。
計画的・効率的に作業を進めることが可能
人事評価制度構築の経験が豊富なプロから支援を得られるため、計画的かつ効率的に進捗することが可能です。外注せずに他団体の事例を用いようとしているケースなどでは、結果的に効率が悪くなりコストが膨らんでしまう可能性があります。
ノウハウ(他団体)の事例、運用実態などの情報獲得
外注することで制度設計の進め方、運用実務の詳細など、プロのコンサルタントのノウハウを吸収することが可能です。
そもそも、制度設計に関わるコンサルタントは、クライアントをコンサルタントなしの場合でも制度を適切に運用できる状態とすることが必要です。しかし実際のところは、そのような状態にすることは至難となっています。実現のためには、コンサルタントの情報共有の熱量も重要ですが、人事担当者も成果物のみに着目するのではなく、専門書からは得られないような経験を体験しようとする心意気・行動が重要です。
【関連記事】中小企業向けの人事評価制度の作り方とは?評価項目・導入のポイントを詳しく解説!
人事担当者の評価制度設計に関わる労力の削減
評価制度設計については膨大な工数を要します。外注することで、設計を効率的にかつ専門知識を得ながら進めつつも、浮いた工数分を他の業務に当てることが可能です。
人事評価制度の構築を外注するデメリット
人事評価制度の構築の外注には、メリットもある一方でデメリットもあります。
自社にノウハウが培われない
専門領域を外注すると、手法を学べる側面がある一方で、委託した領域のノウハウを社内に蓄積することが難しくなります。このデメリットを最小化するためには、外注先に業務仕様書の作成や、定期的な双方のすり合わせの実施などのお願いをすると良いでしょう。
コストが膨らむ場合がある
外注したからといって必ずしもコストの削減には繋がりません。当初想定していなかった領域での制度見直しが必要になるなど想定外な事態が発生し、従来よりもコストが膨らんでしまう場合があります。
選定が難しい
人事評価コンサルティング会社は多数存在するため、一つに選定することが難しいです。以下で、選定する際のポイントをまとめましたので参考にしてください。
人事評価制度の構築の依頼先を選ぶポイント
最適な人事評価制度構築の依頼先を選ぶためのポイントを紹介します。
実績・ノウハウがあるかどうか
実績・ノウハウの多い企業を選定しましょう。多くの企業は、実績をHPなどで提示しているため確認するようにしてください。(提示していない場合は、直接確認してみましょう。)実績がない企業に外注した場合、現実的でない評価制度の設計で話が進んでしまう可能性があります。
自社のニーズとサービス内容の合致性
人事評価コンサルティングのサービス内容は多岐に渡るため、外注する場合には、あらかじめ自社の人事制度の見直したいことを明確化しましょう。その上で、明確化した業務を委託可能な企業を選定するようにしましょう。
また、中小企業特化、○○業界特化などの場合もあるので、外注先の得意・不得意も確認しておくと良いでしょう。
担当者との相性
選定する1つの観点として「相性」を取り入れておく必要があります。知識が足りない担当者の場合変更してもらうのは当たり前ですが、知識がある場合でも「相性」は馬鹿にできない項目です。
費用対効果が期待できるか
人事制度の構築や見直しに関しては、サービスを受けてみないことには、結果が分かりません。価格の安さを一番の選定ポイントにしてしまい、結果、失敗に終わってしまっては元も子もありません。しかし、なるべく効果は高く、費用は安く抑えたいものです。
人事評価コンサルティングの費用・料金相場
人事評価コンサルティングにかかる費用は、等級・職種の数、従業員数、コンサルタントが関与する範囲や程度によって変わってきます。基本的に従業員数が多いほど費用も高くなるという認識で間違いありません。
従業員 ~30人:契約期間半年60万円・1年間120万円
従業員 100人~:契約期間半年120万円・1年間240万円
従業員 200人~:契約期間半年180万円・1年間360万円
人事評価コンサルティング会社15選
株式会社uloqo

「株式会社uloqo」の取引先企業数は、50社以上にのぼり、契約継続数が90%を超えます。人事評価制度コンサルティングだけでなく、人事業務におけるあらゆる業務の代行が可能です。柔軟なサービス設計や深い専門知識を有したコンサルタントが在籍している点が特徴です。
企画設計のみにとどまらず、構築、その後の運用支援まで一貫した支援が可能。
株式会社リブ・コンサルティング

「株式会社リブ・コンサルティング」は、「100年後の世界を良くする会社を増やす」ことを使命として掲げている企業です。ベンチャー、準大手がメインのクライアントとなっており、年間プロジェクト数は800を上回ります。また、顧客満足度は90%を超えており、業界平均を圧倒的に上回っています。
貴社の理念・ビジョン・戦略との競合性を取りながら、いかに人材の採用・育成・評価へと落とし込んでいくかを重要視した制度設計。
株式会社ブレインパートナー

「株式会社ブレインパートナー」は、大手、中小企業、零細企業まであらゆる規模のクライアントに導入実績があります。HPでは、詳細にコンサルタント紹介がされているためぜひご覧になってください。
「人事評価制度診断」
コンサルタントが、貴社の人事評価制度を分析し、課題抽出を支援。報告会では、課題に対する具体的な解決策を聞くことができるため、専門領域のノウハウを吸収することが可能。アドバイスの範囲は、目標設定、目標管理、人事評価、報酬制度などから時間外労働対策など幅広く支援可能。
費用50名以下規模 約2週間 60万円
50~150名規模 約2週間 100万円
「人事評価・目標管理制度設計」
プラン内容について記載なし。人事制度の中でも、人事評価制度構築または、それに加えて目標管理制度構築を支援。
費用300名~500名規模 人事評価制度構築 6か月 480万円
150~300名規模 人事評価制度構築 9ヶ月 720万円
50名~150名規模 人事評価制度構築+目標管理制度設計支援 4ヶ月 240万円
50名以下規模企業 人事評価制度構築+目標管理制度設計支援 6ヶ月 360万円
株式会社モアコンサルティンググループ

「株式会社モアコンサルティンググループ」は、変革を加速する新感覚の人事コンサルティングを提供しています。導入事例先も、情報サービス、アパレル、専門商社など業界問わず可能です。HPの導入事例では、幅広い業界のクライアントへの実績が掲載されています。
「人事評価制度(業種や目的に応じたプランに枝分かれ)」
「人事評価制度」支援をサービスの中に、業種や目的に応じてプランが枝分かれしている。(「デザイナー人事評価」「クリエイティブスキル評価」「営業職の人事評価」「目標管理・業績評価制度」など)
費用HPに掲載なし。要問い合わせ。
株式会社インソース

「株式会社インソース」は、評価制度コンサルティングは広告業界、人材サービス業界をメインに12回の実績となっているものの、応対コンサルティングなどは191回の導入実績。
「人事評価制度コンサルティング」
人の評価ではなく、「人材育成」のための評価を目的として支援を行い、評価制度の定着を狙う。
株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

「株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング」は、様々な業種・規模においてコンサルティング実績があります。HPに、クライアントの業種、従業員数、支援テーマなど詳細を提示した実績が公開されています。
「人事評価コンサルティング」
人事評価の定着は「構築2割、運用8割」で決まると考えており、人事評価制度構築に多額のコストをかけず、運用を重視することで制度の定着を狙う。
グロスウィズ株式会社

「グロスウィズ株式会社」は、中小・ベンチャー企業1000社以上に人事評価制度導入があります。また、株式会社あしたのチームの認定コンサルタントにも任命されています。
「人事制度構築 コンサルティング」
サービスの中に「現状の評価制度分析」「人事評価制度構築・導入・運用コンサルティング」が含まれる。運用コンサルティングに関しては、2年間の運用支援を通じて人事評価制度の定着付けを行う。
費用HPに掲載なし。要問い合わせ。
株式会社アルファ・コム

「株式会社アルファ・コム」は、会議指導による月次サイクル活性化支援を通じて、目標達成に向けたスケジューリングを徹底して行うことで、導入内容の定着を支援する企業です。また、地域活性化にも力を入れています。
「人事評価制度構築支援」
人事制度構築だけでなく、導入後の運用における手厚い支援が特徴。PDCAサイクルのスケジューリングを徹底することで(毎月の研修スケジュールの実施など)クライアントが自立して課題に向けて行動する循環を定着させることを目的とする。
有限会社ヒューマンリソースコンサルタント

「有限会社ヒューマンリソースコンサルタント」は、「実際に使える仕組み」「オリジナルの仕組み」「クライアントが主導の仕組み作り」などの実現に注力している企業です。
「評価制度構築」
構築から運用までの支援が可能。運用フェーズにおいては、制度導入1年目が肝であることから、1年間に及ぶ試験導入期間を設けている。また、本格導入後も安心できる2年間無料サポート(評価制度導入後の運用サポート、人事・労務面のトータルサポート)付き。
費用基本料金445万円+25万円(1職種または1等級につき)=料金総額(追加料金なし、」制度完成までの定額設計)
※打合せ期間が伸びた場合も一切追加料金なし
※その他オプション制度もあり
フォー・ノーツ株式会社

「フォー・ノーツ株式会社」は、人材育成を目的にクライアントの事情と理念に応じながら、制度を設計することを重視しています。導入実績は、300社を上回ります。代表が記した「人事の超プロが明かす評価基準」は何度も増進に至っていることから、フォー・ノーツの提案する人事制度が普遍的かつ汎用的かつ網羅的であることが分かります。
評価制度導入実績は、業界問わずでベンチャー・中小企業がメインとなっています。
「人事制度構築」
普遍的な評価制度をクライアント各社のニーズに応じて適応させ、実際の運用まで支援可能。
費用HPに掲載なし。要問い合わせ。
株式会社ネクストプレナーズ

「株式会社ネクストブレナーズ」は、現在まで約2000社以上の診断実績があり、中小企業だけでなく、1000名以上の大企業などへの導入実績があります。
社員の頑張りや成果が報酬と連動する仕組みを株式会社あしたのチームの「ゼッタイ!評価」を使い構築。運用面でも徹底的なサポート付き(毎月の定期訪問など)。
株式会社常進パートナーズ

「株式会社常進パートナーズ」は、サービス業(美容系、整体系、スポーツジム、飲食系など)への導入実績が充実しています。
評価制度構築の際に、従業員の将来像を明確化し、会社の経営計画と従業員の夢の実現をリンクさせることを重視し、評価基準へ落とし込みを行う。その後、従業員の納得感を高めるため、評価結果と昇進・昇給の関係性を明確化。
マックブレイン株式会社
TOMAコンサルタンツグループ株式会社

「TOMAコンサルタンツグループ株式会社」は、税理士、公認会計士、社労福祉士、中小企業診断士など様々な分野の専門家が200名在籍しているため、一貫したソリューションで経営課題をトータルサポートすることができます。会計業務を中心としていますが、人事領域におけるコンサルティングも行っています。
費用
株式会社あしたのチーム

費用
まとめ
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