近年、採用ターゲットとしてメジャーになってきた「第二新卒採用」
今や新卒採用、中途採用と並び、採用計画の1つに組み込まれることも少なくありません。効果的な採用手法として人材紹介会社の利用をおすすめされる場面もあるかと思いますが、
・人材紹介会社のサービスや費用がわからない
・人材紹介会社を利用する必要性やメリットは何か
・第二新卒の採用における人材紹介会社の選び方を知りたい
など、疑問や悩みを持たれる方が多いのも事実です。
そこで今回は、第二新卒の人材紹介会社に焦点を当てて、第二新卒の確保に人材紹介会社が必要な理由と第二新卒に特化した人材紹介会社10選を紹介していきます。
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改めて知りたい第二新卒とは
近年、採用ターゲットとしてメジャーになってきた「第二新卒採用」ですが、そもそも第二新卒とはどういった人材を指すのかを説明していきます。
第二新卒の定義
第二新卒とは一般的に
・20代などの若年層人材を指す場合
・新卒で入社して3年未満の求職者を指す場合
・新卒採用の条件にも当てはまらず、中途採用の条件にも当てはまらない候補者を指す場合
など認識は企業ごとに異なります。
採用担当者として第二新卒採用を任せられた場合にはまず、自社の第二新卒人材に関する定義を上司や社長に確認しておくことをおすすめします。
第二新卒採用のメリット・デメリット
新卒や中途とはまた異なる、第二新卒を採用するメリットとデメリットについて詳しく解説します。
|第二新卒採用のメリット
・教育上のコストが低い
・会社文化への抵抗が少なく、将来を担うコア人材になりやすい
第二新卒は覚悟を持ち転職活動を行っている求職者が多いです。新しいスキルや知識を短期間で吸収することができるため、第二新卒を積極的に育てることで、将来的に組織の中核となるような人材の育成にも繋がるでしょう。
また、新卒採用とは異なり職務経験があるため、ビジネスマナーや仕事の進め方といった基本の教育におけるコストをかける必要がありません。
|第二新卒採用のデメリット
・現場経験が浅いため戸惑うことが多い
実際に早期で離職しているという事実から、再度転職してしまうのではないかという不安もあるかと思います。なぜ転職をすることになったのか、将来のビジョンとも照らし合わせて確認する必要があります。
また、これまでと全く異なる社風の企業であったり、異業種であったりすると戸惑うことや失敗もあるでしょう。入社後は寄り添った指導をしていくことが求められます。
第二新卒で人材紹介を活用するメリット・デメリット
採用活動における企業側の悩みも多々あるでしょう。
「若手をせっかく採用したのにすぐに辞めてしまった…」「求人を募集しても中々求めている若手人材が集まってくれない…」「若手教育のためのコストを抑えたい…」
こんな悩みを人材採用会社を利用すると改善することが期待できます。
ここでは、特に第二新卒で人材紹介を活用するメリット・デメリットをご紹介します。
第二新卒で人材紹介を活用する4つのメリット
第二新卒採用で人材紹介を活用するメリットとしては、以下の4点が挙げられます。
・コストの削減
・採用工数を削減できる
・企業が求める人材とマッチしやすい
・採用活動における適切なアドバイスが得られる
|コストの削減
人材紹介会社を利用することで、採用の無駄なコストを省くことができます。人材紹介会社を利用しない採用方法だと、採用にならなかった場合、その時にかけた全てのコストと時間は無駄になってしまいます。
その点、人材採用会社を利用すると採用が決定した場合のみコストが発生するため、必要なところに必要な分だけしかコストは発生しません。結果として発生するコストを削減させることが可能になります。
|採用工数を削減できる
採用活動では、採用計画立案から母集団形成、応募者管理、書類選考、面接、内定者フォローといった膨大な数の業務フローが発生します。
人材紹介を活用すれば、上記の工数の一部をエージェントが代行してくれるので、採用にかかる人的コストを削減することが可能になり、必要な業務に集中することができます。
|企業が求める人材とマッチしやすい
採用活動において「求めていた人材が中々集まらない…」といった悩みがあるかと思います。その悩みに対して、人材紹介会社は企業の要望に合った人材を紹介してくれるので、母集団形成において企業が求める人材の割合が高まることが期待できます。
そのためにも、自社が希望する人材像を明らかにして、人材紹介会社に伝えて認識を擦り合わせておくことが重要です。
|採用活動における適切なアドバイスが得られる
人材紹介会社には採用市場に熟知したアドバイザーがたくさんいます。企業の要件通り求める人材の紹介に加えて、経営戦略や事業戦略に応じて採用すべき人数や時期・期間など必要に応じてアドバイスが得られることがあります。
人材紹介だけでなく、採用の計画からサポートをしてくれる点もメリットです。
第二新卒で人材紹介を活用する3つのデメリット
第二新卒採用で人材紹介を活用するデメリットとして、主に3つのデメリットがあります。
・認識ずれがあると効果が出ない
・工数がかかる
・競争力の激化
|認識ずれがあると効果が出ない
人材紹介会社に依頼する際は、担当エージェントとの間に認識の齟齬があると思うように効果が出ません。しかし、エージェントは常に社内にいるわけではないので、採用担当者から、自社の求めるスキルや人物像について積極的に共有し、共通認識を持って取り組むことが非常に重要です。
|工数がかかる
人材紹介会社を適切に活用するには情報の共有が重要です。求人情報や求職者のプロファイルを共有するために、書類のやり取りや面談のセッティングなど、適宜必要に応じて対応が求められます。
担当者同士で連絡を取り、進捗状況を報告・共有しながら進められるよう体制を整えましょう。
|競争力の激化
優れたスキルや経験を持つ第二新卒の求職者にアプローチするために他の企業と競合する恐れがあります。更に、複数の企業が同じ候補者にアプローチした場合、候補者はそれぞれの企業を比較する可能性が高まるため、競合の中でもより良い条件であることが求められます。
また、候補者との報酬交渉や契約条件の合意に時間がかかると、他の企業が同じ候補者にアプローチし、候補者を取られてしまう可能性があります。
他企業との差をつけるためにも、自社の魅力を最大限に発信し、スピード感をもって対応することが求められます。
人材紹介サービスとその他採用関連サービスの違い
近年の競争が激化する採用市場において、企業が求める「即戦力」や「適性の高い人材」を迅速に見つけることが難しくなっています。このような背景から、人材紹介サービスの利用は採用戦略における中心的な位置を占めるようになっています。
企業が求める人材を第三者(人材紹介会社)が仲介する形で提供する人材紹介サービスでは、求職者と企業をマッチングさせることが主な目的となります。そのため、他の採用支援サービスと明確な違いを持っています。
それらを整理し比較検討材料とするために、こちらで以下の代表的なサービスとの比較を示します。
- 求人広告サービス
- 採用代行サービス(RPO)
- スカウト型サービス
求人広告サービス
求人広告サービスは、企業が自ら求人情報を作成し、媒体(インターネットサイトや雑誌など)に掲載するものです。一方、人材紹介サービスは求人情報の掲載ではなく、企業の条件に基づいて「適合する候補者」を直接紹介する点で異なります。
また、求人広告は広範な母集団形成を目的としていますが、人材紹介は精密なターゲティングが可能です。
採用代行サービス(RPO)
採用代行サービスでは、採用プロセス全体をアウトソーシングすることが主流です。採用計画の立案や面接調整、内定後のフォローまで幅広い業務を委託できる一方で、人材紹介サービスは「適した人材の紹介」に特化しています。特定のポジションや専門性の高い職種で人材を迅速に確保したい場合に特に効果的です。
採用代行(RPO)とは? サービス15社・選ぶポイント 業務範囲を解説
スカウト型サービス
スカウト型サービスでは、企業が直接求職者にアプローチする形を取ります。対照的に、人材紹介サービスでは専門のコンサルタントが候補者の意思や条件を丁寧にヒアリングし、企業と候補者の双方が納得する形で採用を進める点が特徴です。
人材紹介会社の費用相場
人材紹介会社の料金体系には大きく分けて「成功報酬型」と「固定料金型」があります。
成功報酬型
契約時点ではなく、そのサービスを介して転職者が内定を承諾、あるいは入社が確定した時点ではじめて料金が発生するが一般的です。
通常、想定理論年収の30~40%程度が成功報酬になることが多いです。
固定料金型
成功報酬とは異なり、一定のサービスを提供するために固定の費用が発生する「固定報酬型」のタイプもあります。
一般的な相場は100~300万円程度ですが、就業経験の有無により一律での料金設定をしているなど条件によって変動するため、事前に確認が必要です。
初期費用
人材紹介会社に登録する際に初期費用や登録料が発生することもあります。紹介会社やサービスによって異なるため、見積もりの際に確認しておくと安心です。
人材紹介会社の選び方
人材紹介会社によってそれぞれの強みがあるため、企業に合った人材紹介会社を選ぶ必要があります。自社が希望している人物像と人材紹介企業の強みがマッチした採用紹介企業を選ぶことが重要です。ここでは、人材紹介会社の選び方を3つご紹介します。
登録型orサーチ型
人材紹介会社には、あらかじめ登録された人材から紹介する登録型と、クライアントの要望に合う人材を探すサーチ型の2種類があります。幅広い人材から探したい場合は登録型、経営幹部などスキルの高い人材を希望するならサーチ型がおすすめです。
総合タイプor専門タイプ(特化型)
一般職の人材を探す場合には、さまざまな業種・職種を取り扱う総合タイプの人材派遣会社がおすすめです。エンジニアなど専門職を求める場合には、特定の業界に強い専門タイプの会社の方が適切な人材を見つけられるでしょう。
過去の実績(サーチ型)
サーチ型の人材紹介会社の場合は、これまでの紹介実績を確認しましょう。自社が求める人材での実績がある場合、スムーズな対応に期待できます。
第二新卒に特化した人材紹介会社8選
第二新卒に特化した人材紹介会社を総合型と業界特化型に分けて全8社ご紹介します。
総合型
|ハタラクティブ
・経験の浅い20代特化型の転職サービス
・書類通過率90%、内定率80%の実績
・記入項目が少ない
・首都圏の求人中心
・就活アドバイザーによる個人カウンセリング
URL:https://hataractive.jp/
|Re就活
・採用担当者と直接話ができる
・国内唯一の20代専門の求人サイト
・未経験者の求人が多い
・Web面接機能を導入
・デジタルを駆使してドタキャンの防止
URL:https://re-katsu.jp/career/lp/tenshoku/index.html
|ウズキャリ
・内定率・定着率ともに約9割
・IT・ベンチャー系の求人が多い
・定着率を重視
・アドバイザーが就職、転職の経験者
URL:https://daini2.co.jp/dainishinsotsu/
|マイナビジョブ20’s
・マイナビ唯一の20代専門サービス
・20代専門の転職サービス
・求人数がトップクラス
・Webから簡単にダウンロード
・未経験者可の求人が多い
・ほとんどが非公開の求人のため、直接紹介してもらった求人の競争率が低い
・Webの適正診断を無料で受けることができる
URL:https://mynavi-job20s.jp/
|第二新卒エージェントneo
・人間性が重視される接客業の求人が多い
・マンツーマンサポート
・厳選した求人選考により、ブラック企業の求人が少なめ
・無職者でも利用可
・営業、企画職の求人が多め
・第二新卒のアドバイザーが多いため、同じ視点から見てくれる
業界特化型
|CareerIndex
・未経験者向けの転職サポートが強み
・キャリア相談やスキル向上のためのサポートが充実していて、未経験者でも安心して応募できる
URL:https://careerindex.jp/
|M3 Career
・医療系の第二新卒者をサポート
・医療業界の最新情報やトレンドに詳しいスタッフが対応
URL:https://www.m3.com/
|JAC Recruitment
・海外企業との繋がりが豊富
・外資系企業への第二新卒者の転職支援が得意
・海外勤務や語学スキルを生かした求人提供がある
URL:https://www.jac-recruitment.jp/
人材紹介サービスを利用する際の流れ
どの紹介会社に依頼するか決めたら、入社までの一連の流れを確認しておきましょう。
1.契約
依頼する人材紹介サービスと契約を行います。
いつまでに何人採用したいのか、報酬額はどのタイミングでいくら発生するのかなど、依頼内容や報酬額は事前に確認しておきましょう。
2.母集団形成
|打ち合わせ
自社が設定している採用要件や、求める人物像などの擦り合わせを行います。
・どのような人材を求めているか
・どのような人材に成長してほしいか
・担当させたい業務
・教育体制やサポート体制
など、具体的に共有しておくことで、自社にマッチした人材の紹介を受けやすくなります。需要な要素になるため、認識に相違がないように丁寧にすり合わせましょう。
|求人票作成・確認
人材要件を伝えたら、実際の求人票を作成します。
一般的に求人票には、
・勤務地
・勤務時間
・仕事内容
・休日
・福利厚生
等を掲載します。
転職者は求人票を参考に、選考に進むかを判断しているので、間違いがないようにしましょう。
場合によっては、従業員数・男女比・離職率・産休育休の取得率などを聞かれる場合もあります。自社に関するデータは、あらかじめ収集しておくとスムーズです。
|募集開始
必要な情報が揃ったら、人材募集を開始します。基本的にエージェントにお任せで問題ありませんが、定期報告は必ず受けておきましょう。
感触の良し悪しによっては、再度打ち合わせの機会を設けます。また、自社に興味を持ってくれる人材がどのような人物なのかを知るよい機会でもありますから、積極的に情報は仕入れていきましょう。
3.選考
|書類選考
エージェントの推薦を受けた転職者の情報を取り寄せ、書類選考に進みます。あらかじめ人材要件を伝えているため、大きくズレる人材からの応募は基本的にありません。
しかし、条件から多少外れていても熱意ややる気で応募してくれる人もいます。すべて目を通し、気になる人は面接の約束を取りつけましょう。
|面接~採用
面接し、基準をクリアする人材である場合は内定を通知します。入社後のミスマッチや辞退につながらないよう、自社のいい点も悪い点も含め、しっかり伝えておくのがポイントです。
また、転職者本人からの発言や質問も積極的にピックアップし、不安を解消できるような動きを取りましょう。
4.内定
内定する人材を決定したら、エージェントに連絡しましょう。入社後のミスマッチや辞退につながらないよう、自社のいい点も悪い点も含め、しっかり伝えておくのがポイントです。
最終面接の結果連絡や内定者の質問対応、労働条件の交渉などのやりとりもエージェントが行います。企業側は、内定通知書の作成や送付を行います。
内定フォロー面談などはエージェントに任せきりにせず、連携を取りながら行いましょう。
5.入社・支払
無事に入社したら、新卒紹介サービスに成果報酬を支払います。万が一早期離職してしまった時は手数料の何%かを返金してもらえる可能性がありますので、こちらも併せて確認しておきましょう。
人材紹介の利用を続ける場合は、今までの活動を振り返り、次年度により効果的な採用を行うための対策を練りましょう。
人材紹介会社に依頼する際のポイント
人材紹介会社に依頼する際のポイントについて解説します。
目に見えないコストも考える
人材紹介会社を検討する際には紹介手数料につい目がいってしまいがちですが、結果としてみてみると、現状その他の要因の方にコストがかかってしまっていることがよくあります。採用ができず、生産性が低下することを考えると人材紹介会社を利用した方がコストが抑えられる場合があります。
そのため長期的な視点から必要とされるコストを考え、選択することが重要です。
複数社に依頼してみる
紹介会社は「成果報酬型」がほとんどなので、面談や申し込みには料金は発生しないことが多いです。そのため、最初から一社に絞らずに、複数の会社に依頼をしてみることをおすすめします。
複数社に依頼することでより多くの転職者と出会う機会が生まれ、よりマッチした人材を見つけることができるかもしれません。
採用の悩みを相談してみる
採用活動を進めていく中では、
・第二新卒の内定承諾率が上がらないが何が原因か
・オファー面談とは?第二新卒の採用で実施するべきか
・他社は同じ職種の第二新卒にどれくらいの年収を提示しているのか
・自社の第二新卒採用基準が的確か不安がある
など、上記をはじめ様々なお悩みがあるかと思います。
人材紹介会社には採用のノウハウが多々あるため、採用に関するお悩みがあれば是非聞いてみてください。営業担当と二人三脚で進めることができれば、自社の採用ノウハウを蓄積するチャンスにもなります。
特に初めて第二新卒採用を行う場合は、第二新卒に特化した人材紹介会社を使うことで得られる、第二新卒特化型ならではの知識やノウハウを是非参考にしてみましょう。
事前に見ておきたい、人材採用会社が注目するポイント
人材紹介会社は企業から第二新卒の採用における様々な悩みを受けます。その際に人材紹介会社が注目するポイントを事前におさえておくことで、より質の高い採用に繋げていくことができるでしょう。
人材紹介会社が企業の悩みを改善するために注目する4つのポイントを見ていきましょう。
・企業の求める人材に向けて適切なアプローチをしているか?
・オファー面談などに適切な担当者が割り当てられているか?
・面接の採用基準に対して偏見なしの評価ができているか?
これらに適切にアプローチをし、改善することで若手採用をスムーズに進めることができるでしょう。そのため、企業には効率的にこの改善を行うことが求められます。
人材紹介会社に依頼する前に、一度社内での認識の擦り合わせや社内体制の見直しを行っておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?人材紹介会社を利用することによって採用活動を普段とは違ったアプローチで進めることができます。本記事が少しでもお役に立てていれば幸いです。
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