こんにちは。digireka!HR編集部です。労働人口の減少により人手不足に苦しんでいる企業は多いのではないでしょうか。そこで「主婦」という即戦力になる求人層に目を付けてはいかがでしょうか。今回は主婦を採用するメリット、主婦を狙った求人の方法についてご説明します。
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主婦採用のメリットとは?
主婦を採用する場合、様々なメリットがあります。代表的なものとして以下のような点が挙げられます。
長期間の就業が見込まれる
学生のアルバイトやフリーター層のアルバイトは就職によるやむを得ない離職が想定されます。一方、主婦は人生計画が安定しており、勤続期間が長くなる傾向があります。実際、以下の表(n=3,120)のように主婦の平均勤続期間は圧倒的に長くなっています。
1日~1週間程度 | 2週間程度 | 1か月程度 | 3か月程度 | 6か月程度 | それ以上の長期勤務 | 不明、わからない | |
全体 | 7.8% | 2.5% | 3.9% | 5.2% | 5.4% | 47.2% | 28.1% |
フリーター | 4.7% | 0.8% | 1.8% | 3.1% | 3.7% | 54.8% | 31% |
高校生 | 13.1% | 7.1% | 10.6% | 12.6% | 9.2% | 11.1% | 35.4% |
大学生・専門学生 | 14.2% | 4.3% | 7.2% | 11.1% | 11.2% | 29.3% | 22.7% |
主婦 | 5.6% | 1.2% | 1.3% | 1.6% | 2.3% | 67.1% | 20.8% |
参照:2018年マイナビ「アルバイトに関するユーザー調査」https://nalevi.mynavi.jp/legal-data/data/5247/
社会人としての経験がある
主婦の多くは元社会人であり、結婚や出産を期に仕事を辞めています。そのため社会人としての言葉遣いやマナーが備わっている場合が多いです。ビジネスマナーなどの研修を省けることが多く、即戦力として期待できます。
コミュニケーション能力が高い
主婦はご近所付き合いや学校の親同士のコミュニティなど、様々な立場の人とコミュニケーションを取ることを求められます。日々の会話の中で鍛えられた対人スキルは仕事をする際の大きな武器になるでしょう。
主婦の仕事選びの決め手となるポイント
主婦は家事や育児との両立を目指しながら働き始めます。主婦が仕事を選ぶ際に重視するのは以下のようなことです。
勤務時間
主婦の多くは子育てや家事の合間を縫って働きます。そのため夫や子どもを職場や学校に送り出した後に働き始めることができる職場が好まれます。具体的には9時~10時の間を勤務開始時間とするのが良いでしょう。
勤務時間も1日フルで働くのではなく、4~5時間から働くことができる職場が好まれます。家族を見送った後に働きだし、夕ご飯の準備までには帰宅するというような働き方をしたい主婦がほとんどです。あくまでも主婦は家事や育児がメインであり、その合間に働きたいという求人層です。
勤務日数
基本的に主婦は毎日働くのではなく、週3日~5日の間で働きたいと考えています。家族での時間を大事にするため、主婦の多くは土日祝日の勤務ができない場合が多いです。
勤務場所
主婦にとって勤務場所は非常に大切です。自宅から電車を乗り継いで通勤するような遠い勤務地は候補から外れます。自宅から歩いて通勤できるような場所が最善です。というのも、子どもの送り迎えなどがあり、自宅から遠い職場であると夕方まで働くことができないことが多いためです。
また子どもが熱を出したり、トラブルを起こした場合、すぐに子どものもとに駆け付けることができるという点も主婦が自宅から近い勤務場所を好む要因です。
扶養控除
主婦の多くは夫の収入がメインであり、その場合妻の収入は扶養控除内で収めたいところです。税制上の上限が年103万円、社会保険上の上限が年130万円です。ここで主婦に求める労働体系で扶養の範囲内で働くことができるかどうか確認することが必要です。
主婦層を狙った求人広告の作成方法
前述したように主婦の採用には様々なメリットがあります。そこで具体的に主婦層を狙った求人広告の作成方法とそのポイントについて説明します。
求人広告を出す時期
主婦は求職する時期に特徴があります。応募数としては年度初めと夏休み明けがピークとなっています。反対に6月から8月までの夏休み前から夏休み中と12月から1月中旬までの年末年始における応募数は極端に少なくなります。
ここから主婦の求人は子どもの生活サイクルや年中行事に大きく左右されることが分かります。そのため主婦を狙った求人広告は時期を選んで出すことでコストの削減と多くの応募が見込めます。
求人原稿作成のポイント
・仕事内容を分かりやすく具体的に記載する
職場の情報を具体的に伝えましょう。主婦はしばらくの間仕事をしていないため仕事に対する不安を持っています。例えば清掃業務ならば、清掃する場所と方法、マニュアルはあるのか、研修があるのか等を明記するとよいでしょう。この時、自分でもできそうだと思ってもらうことがポイントです。
・勤務時間の条件を具体的に伝える
最低勤務時間などを明記しましょう。週2日、1日3時間からokというように書きます。また、シフトや勤務時間の実例を明記しておくことで働くイメージがつきやすくなります。
・職場の雰囲気や年齢別の割合、男女比なども掲載する
人間関係に不安を抱えている主婦にも安心を与えることができます。募集する年齢は幅広く明記しておくことがポイントです。
・主婦をメインのターゲットとしていることを伝える
掲載する広告には主婦をメインとした写真を載せることで働くイメージが生まれやすくなります。また「主婦大歓迎!」「子育て中のママさんを中心に活躍中!」などのように特定して書いておくことで主婦の目に留まりやすく、主婦をターゲットにしているというアピールができます。
主婦をターゲットにした求人広告の例
以下は上記のポイントに気をつけて作成した求人広告の例です。
①未経験でも安心してできる受付業務。先輩スタッフが丁寧に教えます!
その他にも待合室や診察室の簡単な清掃もやっていただきます。
②20代~50代の主婦さんが活躍中!女性スタッフの多い和気あいあいとした職場です!
③週2日、1日4時間から働けます。子育てに忙しいママさんでも安心して働けます!
④勤務例:週3日9:00~15:00 週2日9:00~18:00 など お子さんの予定に合わせたシフトを組むことも可能です!
⑤扶養控除内の勤務OK
主婦採用を成功させるためには主婦タイプの把握が重要
主婦採用を成功させるためには、主婦のタイプを把握することが重要です、求職者となる主婦は主に三つのタイプに分かれており、タイプによってその主婦が求める労働環境も異なります。主婦のタイプを事前に知っておくことで、配属先の部署の決定が決めやすくなったり、離職などのリスクを減らしたりすることができます。
子育てが最優先の主婦
子育てが中心となる主婦の場合は、ほとんどの場合子供が帰宅する前の15〜18時までの出勤を希望します。また子供は体調を崩すことがよくみられるため、企業は柔軟な対応力を求められます。
子育てと両立する主婦
子供が中学に上がり帰宅時間が遅くなった結果、自由の時間が増えていった層です。そのためキャリアアップや所得増加のための長時間出勤など、仕事に対してのコミットメントが大きくなっていくタイプの主婦です。
子育てを終えた、夫婦二人暮らしの主婦
40代後半からみられることが多く、子供が高校、大学に進学し、ほぼ自立して手間がかからない層です。子供に制限される時間がほとんどないため、子育てと両立するタイプの主婦と比べてもさらにコミットメントが高く、勤務時間、日数が共に増え、正社員を志望する主婦も見られます。社会経験も豊富で、他のタイプと比べても安定的な戦力としても期待できます。
主婦採用は勤務条件が重要!
主婦の方々は上記でも説明したように主に三つのタイプが存在します。どのタイプの主婦でも採用できるような状況にするためには人気の出勤時間を採用条件にすることです。
どの主婦からも人気な採用条件は週3〜4日の9:00〜16:00を出勤時間に設定することです。この出勤時間を採用することで、主婦の中でも最も忙しい「子供中心タイプ」の主婦でも気軽に応募することができます。
主婦採用を行う際におすすめの求人媒体
主婦専用の求人サイト
主婦をメインとしたパートアルバイトの求人サイトが存在します。ここに求人を掲載することでよりダイレクトにターゲットに求人広告を伝えることができます。
例としてママの求人やしゅふJOBパートなどがあります。
紙媒体の求人広告(チラシ)
新聞に挟み込まれているチラシは家事をしている女性の目に留まることが多く、地域が限定されているため、近所の求職中の主婦の目に留まる可能性が高くなります。比較的年齢の高い主婦を募集する際に有効な求人媒体といえます。
店頭、店舗内の求人
店頭や店舗内に貼る求人広告は勤務地の近くに住んでいる人の目に留まりやすく、徒歩圏内であることが多いです。勤務地の近さを求める主婦に有効といえるでしょう。またコストがほとんどかからない求人方法であることも魅力です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は主婦を採用するメリットや求人広告の作成方法について説明しました。社会経験があり、長期間働いてくれる主婦は会社の大きな力になります。この機会に主婦の採用のために職場の環境や制度を整備してみてはどうでしょうか。
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