マネジメントサイクルとは?種類や企業事例、教育方法などを解説します。

Last Updated on 2021年9月15日 by uloqo

こんにちは。digireka!HR編集部です。組織運営の際に用いられるマネジメント方法としてマネジメントサイクルを用いる人材担当者様が多くいらっしゃいます。今回はマネジメントサイクルの事例と教育方法について解説します。

マネジメントサイクルとは

マネジメントサイクルとは、企業や組織が一連の流れの中で目標を設定し、到達度について評価を行う組織マネジメント方法です。マネジメントサイクルのサイクルは、「円」ではなく「螺旋」という意味であり、繰り返し行う様を表しています。

また繰り返すことによって、経済的な効果を生み出す連続的なものであるため、継続的にマネジメントサイクルを用いることが多いです。
マネジメントサイクルには多くの種類があり、企業組織に適切なものを選択し、導入することが多いです。最も多くの企業に認知され、古くから使われているマネジメントサイクルとしてはPDCAサイクルを挙げることが出来ます。

PDCAサイクル

マネジメントサイクルの代表的な例の一つにPDCAサイクルがあります。PDCAサイクルは、・Plan(計画する)・ Do(実行する) ・Check(確認、評価する) ・Action(改善する)の4要素に分解する事ができます。

Planを基に詳細な計画を行い、Doにて計画を実行します。実行した結果を詳細に記録しておくことでCheck項目で、結果の確認と評価を行い、最善だと予想された実行をActionの項目にて改善します。

マネジメントサイクルのS=PDSサイクル

マネジメントサイクルでSが用いられているサイクルはPDSサイクルです。PDSサイクルは3つの要素に分解する事ができます。Plan(計画する) Do(実行する)See(見る)の3つです。このPDSサイクルは実はPDCAサイクルとの大きな違いはありません。PDCAサイクルにおけるCA部分がS(見る)と互換性があります。

7つのマネジメントサイクル

経営によく用いられるマネジメントサイクルに7つのマネジメントサイクルがあります。7つのマネジメントサイクルでは、目標設定・現状把握・課題抽出・対策立案・行動計画策定・動機付け・進捗確認の7つの項目を徹底し、繰り返すものです。

7つの要素はそれぞれPDCAサイクルの・Plan・Do・Check・Actionの4つの要素と互換性があります。

7つのマネジメントサイクルは店舗経営のみならず、ダイエットや運動などの長期的な目標達成のためにも用いることができます。詳細は7つのマネジメントサイクルをご参照ください。

その他マネジメントサイクル

その他の代表的なマネジメントサイクルにPDRサイクル・OODAループ等があります。

PDRサイクル

PDRサイクルは、近年多くの企業に導入されている最も流行しているマネジメントサイクルです。PDRサイクルが他のマネジメントサイクルと大きく異なる点は、サイクルするのにかかる時間が極めて短いことにあります。
RはReview(結果の見直しと学習)の項目です。結果の見直しと学習はCheck(確認する)Action(改善する)の2つの項目と互換性があります。

近年時代が変化するのと同時に業界の様態も大きく変わるIT業界などの業界は、PDCAサイクルなどの従来の基本的なマネジメントサイクルに多くの時間を割くことができません。そこで用いられるのが、PDRサイクルです。

OODAループ

OODAループは、変化の激しい職場にて自身をマネジメントしてくれる人材がいない際に、よく用いられるマネジメントサイクルです。OODAとはそれぞれ・Observe(観察する)・Orient(状況判断、方針決め)・Decide(意思決定)・Act(行動)の4つの頭文字を取ったものです。元々は一人で航空機を操縦しているパイロットのために用いられていたマネジメントサイクルであるため、マネジメントを用いることで一人でも航空機を自走させる事ができるようになるためのサイクルです。

OODAループを事業運営に用いることにより、現場の状況に合わせ臨機応変に対応していく事ができるようになるでしょう。しかし変化の多い業界で、OODAループを維持する事は非常に難しい場面もあります。

マネジメントサイクルとファヨールの関係

マネジメントサイクルとファヨールには深い関係があります。マネジメントサイクルが発表される以前は、ファヨールの20世紀に発表された著書である「産業並びに一般の管理」にて経営管理のための古典的理論が発表されました。ファヨールは20世紀初頭のフランス人経営者であり、管理過程論と呼ばれる管理方法を発表しました。

ファヨールの管理過程論

ファヨールの管理過程論では、経営に不可欠な6つの基本的機能を分類しました。

基本的機能

・商業活動(購買、販売、交換)
・技術活動(生産、製造、加工)
・財務活動(資本の調達と管理)
・保全活動(財産と従業員の保護)
・会計活動(財産目録、統計)
・管理活動(調整、予測、管理)

企業の運営を行うためには以上の6点を重視しましょう。

マネジメントサイクルの教育方法

マネジメントサイクルを用いて人材教育、マネジメント管理をするためには、各要素の明確化・詳細な観察による原因の突き止めを意識して教授する必要があります。

目標の明確化

Plan(計画する)という項目では、目標計画を明確にすると効果を発揮することが出来ます。目標を明確にする際には、目標の達成までのプロセスを具体化し、実際に達成することが出来るよう定めましょう。

原因を突き止める

実際に記録したプロセスを元に、「結果」の原因を突き止めることが重要です。原因を突き止めるために最も重要視されていることは、確実な観察を行うことです。しっかりとした観察の項目では、詳細かつ正確に記録されているプロセスを基に観察を行う必要があります。
また観察を効果的にするためには、客観的評価による定量化を心掛けましょう。

マネジメントサイクル事例

マネジメントサイクルを用いている企業事例には無印良品・ソフトバンクが挙げらます。

無印良品

無印良品の業績が低迷していたころ、どの店舗の店長でも売り上げを増加させるために作成されたマニュアルがMUJI GRAMです。このマニュアルは、どの店舗においても導入可能なPDCAサイクルの典型例を記したものです。また、本書ではPDCAサイクルによって変化し続けるマニュアルとも表現されていました。
無印良品が観察から立てた解決のための仮説は、資料で用いる紙の量をA4の1枚のみに減らすというものでした。資料の分量が多くなればなるほど、作成に必要とされる時間とコストが増えるだけでなく、資料から実行までの敷居が高くなってしまうというものでした。
より詳しくご覧になりたい方は「無印良品のPDCA」をご参照ください。

ソフトバンク

ソフトバンクにおいてもマネジメントサイクルが運用されていますが、業界変化スピードの早いIT業界であるため極めて速い速度でマネジメントサイクルが行われています。

1 長期的な大きい目標を立てる
2 短期的な小さい目標を立てる
3 目標達成のための手段を挙げる
4 3の手段を一定期間で全て試す
5 目標と結果の齟齬を確認する
6 確認を基に原因を改善する
7 最も効果的な手法を選択し、明らかにする
8 7の手法を磨き上げる

ソフトバンクでは以上の8点をマネジメントサイクルの各要素と定め、高速でサイクルを回し続けています。

マネジメントサイクルと看護・教育業界

マネジメントサイクルは看護・教育業界においても用いられている手法です。

マネジメントサイクルの看護業界

マネジメントサイクルは看護業界においても多く用いられています。

①医療・看護の質を向上させる方法を計画する
②計画を実行する
③実行した成果を質の観点から定量的に観察する
④観察から、看護サービスの問題点を把握し改善する

上記の①~④を中・長期的に実践することで、更なるサービスの向上を見込むことが出来ます。

マネジメントサイクルの教育業界

マネジメントサイクルは教育業界で多く用いられています。最も多く用いられているのは教師研修と学校の授業内です。

教師研修
①必要な知識の確認
②学んだ知識の実践
③実践結果の確認と観察
④課題改善

このサイクルで利用されます。

学校の授業
①必要な公式や解き方の確認
②実際に問題を解く
③解いたプロセスの確認と観察
④課題改善

このサイクルで利用されます。

教師研修では、教師が生徒を指導することが出来るスキルを磨くため、授業内では生徒が問題の解き方を知り、正しく運用するため用いられます。

まとめ

いかがでしょうか。今回は、企業経営や人材育成のマネジメントサイクルについてご紹介しました。この記事が参考になれば幸いです。

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