ジョブカフェとは?求人登録の流れや企業支援サービスについて説明します。

ジョブカフェとは?求人登録の流れや企業支援サービスについて説明します。

こんにちは。digireka!HR編集部です。ジョブカフェという施設をご存知でしょうか?各都道府県が管轄する、若年者の能力向上・就職促進を主目的とした施設なのですが、企業の求人掲載を行うことも可能となっています。今回は、ジョブカフェにおける求人登録について詳しく説明します。

ジョブカフェとは

ジョブカフェとは、都道府県が主体となって設置している、若者の就職支援をワンストップで行う施設です。ジョブカフェという名前は通称であり、正式名称は「若年者のためのワンストップサービスセンター」といいます。その名の通り、若者が自身に適した職を見つけるための様々な支援を無料で行っています。現在46の都道府県が設置しており、各都道府県ごとに少しずつ異なる特色があります。また、このジョブカフェでは企業の求人掲載を行うことができ、就職活動に意欲的な若い人材を確保するためにも有用な施設となっています。

ハローワークなどの他施設との違い

ジョブカフェと類似している施設として、ジョブサロン、わかものハローワーク、ハローワーク、ジョブステーション、地域若者サポートステーションなどがあります。

ジョブサロン

ジョブサロンは35歳以上の求職者を対象とした就職支援施設です。ジョブカフェは一般的に15~34歳までの方を対象としているため、訴求したいターゲット層に併せてどちらの施設に求人を掲載するべきか検討しましょう。

ハローワーク・わかものハローワーク

ハローワークは厚生労働省が運営している施設であり、就職困難者を中心に支援する最後のセーフティネットとしての役割を担っています。雇用主に対する雇用保険、雇用に関する国の助成金・補助金の申請窓口業務なども行っており、就職支援以外の機能を併せ持っているという特徴があります。求職者の利用、人材を求める企業側の利用共に無料となります。特に35歳未満の正社員を目指す若者を対象とした施設をわかものハローワークといいます。

ジョブステーション

ジョブステーションは、就職を目指している学生や若年層、子育て女性、高齢者まで幅広い年齢層を対象として支援サービスを行っている施設です。若年層に特化しているジョブカフェと比較して、幅広い年齢層にアプローチすることができます。

地域若者サポートステーション

地域若者サポートステーション(サポステ)は「身近に相談できる機関」として、働くことに悩みを抱えている15~49歳までの方に対して、キャリアコンサルタントによる専門的な相談やコミュニケーション訓練などの就労に向けた支援を行っています。地域の支援機関や民間企業との関わりが大きい点が特徴です。

ジョブカフェにおける求人登録の特徴

無料で求人を掲載できる

求人掲載サービスやサイトは数多く存在しますが、掲載料金が高くついてしまうのが難点です。しかし、ジョブカフェでは求人を無料で掲載でき、それに加えてアフターサポートも充実しています。

就職意欲の高い若年者からの応募が見込める

ジョブカフェに集まる求職者は、就職に対して強い思いを持ち、自ら行動を起こすことのできる若者が集まっています。ジョブカフェに求人を掲載することで、就職に対して意欲の高い若い人材にアプローチをすることができます。

ジョブカフェが行っている企業支援サービス

ジョブカフェは、就職を目指している若者の支援を目的とした施設ですが、地元企業の採用活動における支援も行っています。

採用戦略に関する支援

「求職社からの応募数を確保したい」「内定辞退や離職者を低減したい」「最適なアプローチ法は何か」など、採用全般に関する課題について相談できる窓口を設けているジョブカフェもあります。課題の可視化・現状把握に基づいた提案を行っており、企業診断やスカウト機能搭載の求人サイトを用意するなど、各企業に寄り添って課題解決を支援しています。

具体例・人材確保をテーマとしたセミナー
・求める人材へアピールする広告制作
・面接のポイント等を記載した採用活動支援マニュアル

マッチング支援

採用活動において、「求める人材像に適した求職者に出会いたい」と人事担当者なら誰でも思うはずです。ジョブカフェでは、ミスマッチを防ぐために、事前に求職者と直接話ができる交流会や合同企業説明会を実施している所もあります。この交流会を活用することで、長く自社で働いてくれる若い人材と出会える可能性が高まるはずです。

具体例・業界別の交流会
・求職者の特性に合った企業とのマッチングを図る合同説明会
・数社によるワークショップ形式で行う交流会

人材育成・研修支援

かなりの時間とコストを要し、採用に至った人材においても、早期に離職してしまうことは珍しくありません。社員にとって魅力的な制度や環境を維持するため、ジョブカフェから企業に講師を派遣し、人材の育成方法や環境整備、研修等に関するセミナーが実施されているケースがあります。

セミナーテーマ例・若手社員の育成
・長期定着に向けた職場環境の整備
・女性の活躍推進
・働き方の多様性
・若手社員研修
・コミュニケーション能力アップ
・新入社員育成担当者研修

ジョブカフェで求人登録を行う流れ

まず、地元のジョブカフェのホームページ上で掲載できる情報や条件、注意事項を確認します。ホームページで必要事項を記入し、求人情報の掲載を申し込むと、ジョブカフェのスタッフが内容を確認します。スタッフの確認が完了したら、ジョブカフェ内で公開される求人情報に掲載されることになります。申し込み方法の詳細は各都道府県ごとに少しずつ異なります。以下に一例を示します。

 

例)みやぎジョブカフェ

【登録内容】

ジャンル項目
企業紹介内容若者への応援メッセージ、若者への自社アピール
基本情報企業名、所在地、営業時間、定休日、電話番号、ホームページ
事業内容事業内容、仕事の特長、資本金、従業員数、創業年月日、本社所在地
採用情報人事担当のご連絡先、採用実績、必要な資格、入社後の主な流れ等

【登録までの流れ】

1.登録票をダウンロード
2.必要事項を記入し、メールにて送付
3.記入内容に基づき、ジョブカフェスタッフが掲載
4.登録内容の確認

参照 : )「企業の方へ – みやぎジョブカフェ」

 

求人情報を掲載し、求職者からの応募があった場合、ジョブカフェから企業へ連絡が入ります。その後、面接へ進むのが一般的な流れとなります。

各都道府県のジョブカフェ一覧

ジョブカフェは全国46都道府県に展開されており、都道府県別に個性的で親しみやすい名称が付けられています。各ジョブカフェで、求人登録の方法や採用支援サービスの内容は少しずつ異なるため、興味をお持ちの方は各ジョブカフェのホームページをご覧ください。

都道府県ジョブカフェHP
北海道北海道若年者就職支援センター(ジョブカフェ北海道)
青森県ジョブカフェあおもり
岩手県ジョブカフェいわて
宮城県みやぎジョブカフェ
秋田県あきた就職活動支援センター
山形県山形県若者就職情報センター
福島県ふるさと福島就職情報センター
茨城県いばらき就職・生活総合支援センター
栃木県とちぎジョブモール
群馬県群馬県若者就職支援センター
埼玉県ヤングキャリアセンター埼玉
千葉県ちば若者キャリアセンター
東京都東京しごとセンター
神奈川県かながわ若者就職支援センター
新潟県若者しごと館
富山県富山県若者就業支援センター(ヤングジョブとやま)
石川県いしかわ就職・定住総合サポートセンター(ジョブカフェ石川)
福井県ふくい  job cafe
山梨県ジョブカフェやまなし
長野県ジョブカフェ信州
岐阜県岐阜県総合人材チャレンジセンター
静岡県しずおかジョブステーション
愛知県ヤング・ジョブ・あいち
三重県おしごと広場みえ
滋賀県おうみ若者未来サポートセンター
大阪府JOBカフェコーナー(OSAKAしごとフィールド)
京都府京都ジョブパーク 若年者コーナー(ジョブカフェ京都)
兵庫県ひょうご・しごと情報広場
奈良県ならジョブカフェ(ヤングコーナー)
和歌山県和歌山若年者就職支援センター(ジョブカフェ・わかやま)
鳥取県鳥取県立ハローワーク
島根県ジョブカフェしまね
岡山県おかやま若者就職支援センター
広島県わーくわくネットひろしま
山口県山口県若者就職支援センター(YYジョブサロン)
徳島県徳島県若年者就職サポートセンター(ジョブカフェとくしま)
愛媛県愛媛県若年者就職支援センター(愛work)
高知県就職支援相談センター(ジョブカフェこうち)
福岡県福岡県若者しごとサポートセンター
佐賀県若年者就職支援センター(ジョブカフェSAGA)
長崎県フレッシュワーク長崎
熊本県ジョブカフェくまもと
大分県ジョブカフェおおいた
宮崎県宮崎県就職相談支援センター(ヤングJOBサポートみやざき)
鹿児島県鹿児島県若者就職サポートセンター(キャッチワークかごしま)
沖縄県沖縄県キャリアセンター

※ホームページを有するジョブカフェのみ

参照 : ) 「ジョブカフェにおける支援 – 厚生労働省」

まとめ

ジョブカフェは、カフェという名を含んでいるように、気軽に利用できる点が強みです。採用活動に難航を示している企業の方は、新たな層の獲得を狙ってジョブカフェの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

関川 懸介

株式会社uloqo代表取締役

1990年6月29日生まれ。京都府出身。
新卒でアドテクノロジーベンダーに就職。
その後、リクルートグループの人材斡旋部門において、キャリアアドバイザーとして従事。全社MVP計6回受賞、準MVP計2回受賞。2016年4月に、創業者の当時代表取締役と共に株式会社uloqoを設立。
人材紹介事業、メディア運営、HRsolution事業、uloqoに関わる全事業において、1人で立ち上げから収益化まで担う。

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