ビジネスにおけるレジリエンスとは?レジリエンスを高めるメリットや研修などを紹介します!

ビジネスにおけるレジリエンスとは?レジリエンスを高めるメリットや研修などを紹介します!

こんにちは。digireka!HR編集部です。現代では企業の競争が激しさを増し、従業員の雇用・働き方も大きく変化しています。こうした目まぐるしい環境変化への適応能力として、レジリエンスが注目を集めています。

今回は、ビジネスにおけるレジリエンスの意味やメリット、研修内容について説明します。

レジリエンスとは

レジリエンス(resilience)は、直訳すると弾力、回復力、跳ね返りを意味します。元々、「(物理的な)外の力からのゆがみを跳ね返す力」という意味で、物理学の世界で生まれましたが、心理学に転じて使われるようになりました。

現在では、レジリエンスは「逆境やストレスに直面しても押し潰されずに乗り越えて適応する力」という意味で、ビジネスやスポーツなど幅広い分野で使われています。

レジリエンスが注目される背景

昨今でレジリエンスが注目されるようになったのは、労働環境が大きく変化しメンタル不調者が急増したことが大きな原因です。

日本の職場では生体リズムを狂わせる長時間労働やハラスメントの横行が問題視されており、肉体的・精神的に追い詰められる人が増えています。企業側の変化も叫ばれていますが、同時に従業員のマインドも改善させることも重要です。近年のビジネスの場面では強いストレス状況にさらされる機会が多くなっているため、従業員自身がレジリエンスを身につけ、社会と適応していく必要があるのです。

また、テクノロジーの進歩、気候変動、温暖化、国際競争の激化など、ビジネスの環境変化は激しさを増しています。今後も予想外の危機に直面しても柔軟に対応する適応力が求められます。そのためレジリエンスの重要性はますます高まると言えるでしょう。

従業員にとってレジリエンスを高めるメリット

適切な自己評価ができる

人間はつい自分を過大・過小評価する傾向にあります。レジリエンスは自分の感情をコントロールすることから始まります。感情をコントロールして自分を客観視することで、物事に一喜一憂したり失敗に折れたりせずに、状況に応じて適切な行動を取れます。自分を客観視することができれば、必要以上に悲観することなく、高い目標に対しても前向きに取り組むことができるでしょう。

また、正しい自己評価は自分自身に対する自信につながるため、自尊心を形成していく重要なきっかけともなります。

ストレス耐性がつく

現代では長時間労働や人間関係トラブルによりストレスを抱え、過労や精神的疲労に苦しむ人が増えています。レジリエンスを身につけることで、ストレスを適度に受け流すことができるようになるといわれています。その結果、変化への適応力を高めることで、ストレスから回復しながら働き続けることができるでしょう。

完全にストレスフリーの環境を整えることは難しいかもしれませんが、レジリエンス力を鍛えることはストレスに適応するために効果的だと言えます。

人間関係の改善

仕事を通じて人間関係のストレスを抱える人は多いです。レジリエンスにより柔軟性や楽観性を身につけることで、人間関係を良くしていこうと前向きに捉え、不安感に打ち勝って問題解決に導く力が身につくと言われています。

企業にとってレジリエンスを高めるメリット

ダイバーシティ・マネジメント実現のため

多くのグローバル企業がダイバーシティ・マネジメントを取り入れており、日本政府も積極的に取り組む意向を示しています。女性活躍社会や外国人労働者の受け入れや海外への事業拡大のために、ダイバーシティ・マネジメントは不可欠です。

ダイバーシティの環境下では、年齢的、性的多様性を認め、国や人種によって異なる価値観を受け入れる必要があります。こうした多様性を受容する方法として、組織的にレジリエンスを高めることが有効だと考えられています。

欧米ではすでに多くのグローバル企業がレジリエンスの理論に基づいた研修や組織づくり、人材育成などに注力しています。

リスクに臨機応変に対応するため

組織レジリエンスを高めることで、想定外のリスクや事態にも即座に対応できるようになります。レジリエンスは困難やストレス、課題に立ち向かう際に発揮される能力であるため、企業や組織だけでなく社会全体のあらゆる場面、レベルで備えておくべきものといえます。

さまざまなリスクや危機の可能性が否定できない現代社会では、それらに対する対応能力や管理能力は必須でしょう。

レジリエンス研修とは

近年、レジリエンスを高めるための企業向け研修やトレーニングが増えています。

研修の目的は、逆境においても考え方をポジティブに切り替える「感情のコントロール」の仕方を理解し、「自尊感情」や「自己効力感」を高める方法を会得することです。困難な状況に立ち向かう強さだけではなく、柔軟に受け止める考え方や、自らメンタルを立て直す方法を身につけた人材に育てます。

1日で終わる研修が多いため、手軽に取り入れやすいです。人材育成にレジリエンス研修を積極的に取り入れれば、結果的に企業のレジリエンスも高められるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。今回は、逆境への適応力を意味するレジリエンスについて紹介しました。昨今の変化の激しいビジネス環境において、従業員のレジリエンスを高めることは企業の組織力強化につながります。本記事を参考にレジリエンス研修の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

関川 懸介

株式会社uloqo代表取締役

1990年6月29日生まれ。京都府出身。
新卒でアドテクノロジーベンダーに就職。
その後、リクルートグループの人材斡旋部門において、キャリアアドバイザーとして従事。全社MVP計6回受賞、準MVP計2回受賞。2016年4月に、創業者の当時代表取締役と共に株式会社uloqoを設立。
人材紹介事業、メディア運営、HRsolution事業、uloqoに関わる全事業において、1人で立ち上げから収益化まで担う。

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