企業のマネジメントに必要なリーダーシップの種類と要素を解説!

こんにちは。digireka!HR編集部です。企業のマネジメントにおいて、リーダーシップは欠かせない要素の一つです。

そこで今回は、数多くあるリーダーシップの種類と、それぞれのリーダーシップの要素について執筆しました。自身や社員が備えているリーダーシップを理解したい人事担当者様は是非、参考にしてみてください。

「リーダーシップ」の意味とは?

「リーダーシップ」とは、一般的に「指導力」や「統率力」のことを指します。リーダーシップがある人材は、課題や目標を達成するために、個人にとどまらず周囲やチームを巻き込み行動を促せる力を持っています。

経営学者ドラッカー は、「リーダーシップ」を3つの定義で表しています。

(1)「リーダーシップとは仕事である」

ドラッカーは、リーダーシップに必要な第1の要素を「仕事」と定義しています。

ドラッカーの理論によると、リーダーシップは元から持ち合わせている「資質」や「カリスマ性」などの才能ではなく、自身が出せる力や能力を「仕事」として発揮できるスキルとされています。

(2)「リーダーシップとは責任である」

ドラッカーは、リーダーシップに必要な第2の要素を「責任」と定義しています。

ドラッカーの理論によると、リーダーシップは「地位」や「特権」を持つことではなく、「責任」を持つこととされています。また、リーダーがチームの行動や判断を全て保障し支援する存在となることで、チームのメンバーは自信を持って全力を発揮できるとも提言しています。

(3)「リーダーシップとは信頼である」

ドラッカーは、リーダーシップに必要な第3の要素を「信頼」と定義しています。

ドラッカーの理論によると、リーダーシップは「強制力」をもってつき添う者を作る力ではなく、自然と周囲の信頼を集めることとされています。また、ドラッカーは信頼によって成り立つリーダーシップを「マネジメントの重大な前提条件」と位置づけています。リーダーシップとは、信頼から生まれ、そのリーダーシップがあってこそマネジメントが可能だということです。

リーダーシップの種類を把握する必要性

(1)社員や求職者が備えているリーダーシップを見分けやすくなる

マネジメントにおいて、自身が備えているリーダーシップを理解することは大切ですが、社員や求職者が備えているリーダーシップを見分けることも必要不可欠です。数多くあるリーダーシップの種類を理解することにより、企業に必要なリーダーシップを備えている人材を見つけやすくなります。

(2)チームに必要なリーダーを選択できる

それぞれのリーダーシップの特徴を理解することにより、チームに最適なリーダーを様々な場面や状況によって選択することができます。しかし、注意点として、頻繁なリーダーの変更や不用意なリーダーシップの変更は、現場の混乱を招いてしまうことがあります。

リーダーシップの種類・タイプ

心理学者ダニエル・ゴールマンは、リーダーシップを6つのスタイルに分類しています。個々により備えているリーダーシップは異なり、それぞれのリーダーシップの特徴を理解することで、自身や社員が備えているリーダーシップを把握でき、人事管理や要員計画を進める際にも役立ちます。

(1) 強制型 (Commanding Leadership)

「Command」とは、日本語に訳すと「命令」や「統率」の意味があります。「強制型」のリーダーシップは、リーダーが他のチームメンバーを強く率いることで、短期間で最大限の効果がでると言われています。

(2) ペースセッター型 (Pacesetting Leadership)

「ペースセッター型」のリーダーシップでは、リーダーが自ら「ペースメイカー」として困難に立ち向かい、成功する姿をチームに見せることを特徴としています。チームのメンバーは、率先してペースを作っていくリーダーの姿を見て、成功のイメージを持つことができ、モチベーションの向上にも繋がると言われているリーダーシップスタイルです。

「ペースセッター型」のリーダーシップは、リーダーのスキルや実績がメンバーから高い評価を受けているほど効果が出やすいとされています。また、高い志を持ってリーダーの技を盗もうと努力できる集団に向いています。

(3) ビジョン型 (Visionary Leadership)

「ビジョン型」のリーダーシップは、将来ビジョンや目標をチーム全員で共有することで、進むべき方向性を明確にするスタイルです。共有することにより、メンバー各自の心を一つにまとめ上げることができるリーダーシップスタイルです。

また、「ビジョン型」のリーダーシップは、メンバーの組織やチームに対する帰属意識が高まりやすく、目標達成までの手順や方法などの細かな部分はメンバーたちに委ねられることから、自立心の向上も図ることができます。

(4) 関係性重視型 (Affiliative Leadership)

「Affiliative」とは、日本語に訳すと「親和」の意味があり、「関係性重視型」のリーダーシップは、人間関係を重視しながら業務に取り組むリーダーシップスタイルです。チームや組織の人間関係は、業務を進める上で大きな障害となってしまうこともあるため、できるだけ人間関係を良好に保つ役割をリーダーが率先して努めます。

デメリットとしては、失敗時の責任追及や原因解明が困難となることと、コミュニケーションに時間を割きすぎてしまい作業効率や業績が低下してしまうリスクがあることが挙げられます。よって、「関係性重視型」のリーダーシップは、チームの就業意欲や向上心が十分高まっていることを確認したうえで実施することが大切となっています。

(5) 民主型 (Democratic Leadership)

「民主型」のリーダーシップは、メンバー1人1人の意見や考えが重視され、積極的に活動内容に反映されていく民主的なリーダーシップスタイルです。自分の意見が採用されることで、メンバーはチーム内における自信の存在意義を再確認することができ、より意欲的に業務に取り組んでくれるようになるとされています。

また、「民主型」のリーダーシップは、メンバー各自のエンゲージメントやモチベーションの向上にも効果的とされています。しかし、デメリットとして、責任の所在が曖昧になりやすいことと、チーム内で意見が対立した場合に話し合いが長引いてしまうということが挙げられます。

よって、リーダーはただメンバーの意見を採用するだけでなく、メンバー全員の意見を整理してまとめた上で自分の見解を加えるなどの統括的なサポートを行うことが重要とされています。

(6) コーチ型 (Coaching Leadership)

「コーチ型」のリーダーシップは、リーダーが「コーチ的役割」を担うリーダーシップスタイルです。構成員の思いや個人目標を尊重しながら、個々の成長を促していくことを特徴としています。

また、「コーチ型」のリーダーシップは、チームメンバーの個性をリーダーが正しく把握し、成功や成長の可能性を信じることで最大のレベルの力を引き出すことが可能とされています。

一方で、デメリットとして、個人の意向を重視しすぎることにより組織目的と実行内容に差異が生まれてしまう可能性があることが挙げられます。

SL理論とは?

Situational Leadership (SL) 理論は、ハーシィとブランチャードによって提唱されたリーダーシップ条件適応理論の一つで、部下やチームの構成員の状況に応じたリーダーシップのスタイルの可変性を示したものです。

参照:) 「リーダーシップインサイト SL理論」

コミュニケーションの必要性」と「業務指示の必要性」の高低により、有効なリーダーシップスタイルを下記のの4つに整理しています。

①教示的リーダーシップ(S1型)

チームの成熟度が低い場合に用いるスタイルで、業務内容を具体的に指示し、事細かに監督する事が必要とされています。

②説得的リーダーシップ(S2型)

チームが成熟度を高めてきた場合に用いるスタイルで、こちらの考えを説明し、向こうからの疑問に答えることが必要とされています。

③参加的リーダーシップ(S3型)

チームの成熟度がさらに高まった場合に用いるスタイルで、チームだけで考えや意見を合わせて方向性を決められるように仕向けることが必要とされています。

④委任的リーダーシップ(S4型)

チームが完全に自立性を高めてきた場合に用いるスタイルで、業務遂行の責任をチームにゆだねることが必要とされています。

リーダーに必要なスキル・役割

リーダーになるために必要なスキルや役割として、下記の例が挙げられます。

(1)目標を明確にし共有する

リーダーには、目標を明確にし共有する責任があるとされています。例えメンバー各々の思考や取り組み方は違っても、方向性や最終的な目標は全員同じにすることで、皆が一眼となって業務に取り組むことが可能になります。

(2)メンバー個々の強みと弱みを見極める

リーダーは、メンバー個々の強みや弱みを把握することで、担当する役割の配置や、適切な業務指示が可能になります。また、メンバーの強みを最大限に活かすことにより、業務遂行の効率化や業績の向上にも繋がります。

(3)自ら進んで行動する

リーダーは、後ろから指示するだけではなく、自ら先頭に立ち行動することも大切です。特に、新人や経験の少ないメンバーなどがいる場合は、率先して後ろ姿を見せることにより、業務への取り組み方を示すことができます。また、メンバーの信頼も得ることができます。

(4)最終判断・責任を受け持つ

リーダーは、最終的に判断を下し、その責任を受け持つ必要があります。その為、業務の進め方や課題解決をメンバーに任せるだけではなく、自ら積極的に参加をして、適切な方向に導いてあげることが大切です。

(5)チーム内のリーダーを増やす

上記で記載した通り、リーダーシップには多くの種類があります。その為、チーム内に自身とは異なるリーダーシップスタイルを備えている人材を見つけて伸ばしてあげることにより、あらゆる課題や問題に直面したときに柔軟な対応が可能になります。

リーダーシップを最大限に発揮する方法

組織の士気やあり方は、経営者や管理者のリーダーシップ次第で大きく変わります。上司が自らリーダーシップを発揮することにより、組織全体に良い効果がもたされます。自身が備えているリーダーシップを最大限に発揮する為には、下記の4点を押さえることが大切です。

(1)リーダーシップの種類を意識的に選択する

効果的なリーダーシップのスタイルは、チームメンバーの構成や志向により変化します。よって、チームメンバーに合わせたリーダーシップのスタイルを意識的に選択することで、リーダーシップの効果は最大限に発揮されます。

(2)複数のリーダーシップを使い分ける

上記に記載してある通り、リーダーシップの種類にはそれぞれ長所と短所が存在します。よって、リーダーシップを最大限に発揮するには、状況に応じてリーダーシップの種類を適切に使い分けることが必要です。

また、複数のリーダーシップを持ち合わせた人材を適切なタイミングで適切な場所に配置することも、マネジメントにあたり大切なポイントとなっています。

(3)リーダーシップによる効果の変化に注意する

リーダーシップの効果は、人やチームにより変化します。その為、リーダーシップのプラス効果やマイナス効果を見極めることがマネジメントにあたり大切となっています。

また、リーダーシップによる効果は時間の経過につれ変化していきます。これらの変化を把握し、状況に応じて柔軟にリーダーシップを活用することができると、リーダーシップの効果は最大限に発揮されるでしょう。

まとめ

リーダーシップは、企業のマネジメントにおいて大切な要素の一つです。リーダーシップには多くの種類があり、それぞれの特徴を理解することにより、自身や社員が備えているリーダーシップを把握することができます。

把握することで、効果的にリーダーシップを最大限に発揮しやすくなったり、社員や求職者が備えているリーダーシップを見極められたりと、様々なメリットも生まれます。

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